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無理に打たなくていい 10年でピリオド――HUNGER(GAGLE)が語った3.11のこれまでとこれから

文=佐藤公郎(月刊サイゾー)

無理に打たなくていい 10年でピリオド――HUNGER(GAGLE)が語った3.11のこれまでとこれからの画像1
(写真/前原 猛)

 2011年3月11日14時46分――甚大な被害を及ぼした東日本大震災から10年という節目を迎えた2021年。仙台を拠点に活動するヒップホップ・グループ〈GAGLE〉のMCであるHUNGERは、被災地である地元からチャリティソング「うぶこえ(See the light of day)」を、震災から約1カ月半後となる4月下旬にGAGLE名義で発表した。

「俺たちに必要なのは哀れみじゃない/光、明かり、力」――聴く者を鼓舞するリリックとは裏腹に、震災直後、「これから当たり前に音楽活動を続けることができるのか」「能天気と思われる言葉を用いたリリックに抵抗感を持ってしまうかもしれない」という懸念を抱いた彼だったが、その気持ちに変化は現れたのだろうか。10年という節目で再びチャリティソング「I feel, I will」を発表したHUNGERに「これまで」と「これから」を問うた。

――まず、「うぶこえ」をリリースした頃を思い出してほしいのですが、発表後の反響にはどのような声がありましたか?

HUNGER ありがたいことに「ありがとう」という意見が圧倒的に多かった。震災直後は現実があまりにひどすぎたこともあって、チャリティソングを即座に作るといった環境でもなかったので、約2週間後くらいに歌詞を書き始めました。ただ、書いている過程で「この言葉は不特定多数の人を傷つけてしまうんじゃないか」という葛藤も生まれて、最後の最後まで悩んだのは覚えています。結果的に僕たちがやれること、思ったことを記録する楽曲を届けることはできたけど、「GAGLEにはこういう曲をやってほしくなかった」という意見もありました。

――確かに「売名行為と言われても構わない。すでに受けているダメージが大きいから」と、当時のインタビューで語っていました。

HUNGER 当時はツイッターが盛んだったので、僕らの活動を“震災ビジネス”だと揶揄する人がいてもおかしくない。でも僕らとしては、音楽家としてできることを義援金に充てたかったし、こちら側(被災地)の人間として被災地のためにできること、そして日本各地に今の状況を伝えたかったんです。

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