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横浜流星、ちょいスベり後の期待に応えられるか? 『着飾る恋には理由があって』の注目ポイント

『着飾る恋には理由があって』
『着飾る恋には理由があって』公式サイトより

 火曜ドラマの“再抜擢”が続いている。4月20日スタートの新ドラマ『着飾る恋には理由があって』(TBS系)で、主演の川口春奈の相手・藤野駿役を務める横浜流星だ。横浜は、2019年の火曜ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)で教師に恋をして東大を目指す不良高校生・“ユリユリ”こと由利匡平役を演じて大出世。放送がはじまると「あのピンク頭のイケメンは誰?」とSNS上をザワつかせ、永山絢斗や中村倫也というそうそうたる面々に並びヒロインをめぐる熱演を見せていた。

 視聴率が特別ふるっていたわけではない『はじこい』で人気を高めた横浜の実績は大きい。再抜擢と言えば、前クールの火曜ドラマ『オー! マイ・ボス! 恋は別冊で』(TBS系)の上白石萌音が記憶に新しいが、『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)に続く2度目の主演でそれなりの成績を残している。横浜にも、上白石と同じ期待がかかっているのだろう。『着飾る恋』の視聴率を左右するかもしれない横浜の、注目すべきポイントをまとめてみた。

①今までにない役どころ

 『着飾る恋』で横浜が演じる藤野駿は、超マイペースなミニマリストという役柄だ。気ままに営業するキッチンカー「Fuji Bal」(フジバル)の店主で、公私ともに仕事にまい進する主人公の真柴くるみ(川口春奈)とは相容れないタイプの人間として登場する。横浜はインタビューで「駿は僕が今までやったことのないような明るくて自由人で、独特でどこか掴めない男」と表現し、その陽気さは自分とかけ離れていると話していた。しかし、ミニマリストという一面から垣間見えるどこかストイックな印象は横浜本人にも重なる。これまでにない“陽キャ”な横浜が違和感なくハマるかは見どころだ。

②川口春奈と3年ぶり2回目の共演

 主演の川口春奈との初共演は『しろときいろ~ハワイと私のパンケーキ物語~』(Amazonプライム・ビデオ)で、横浜の人気が上がる前の2018年だ。当時の二人は卒業間近の高校生を演じ、夢にまっすぐ向かっていくさまがまぶしかった。今回の『着飾る恋』はさまざまな価値観のなかで自分らしさを見つけていく、描かれ方によってはどこまでも深みが出そうなストーリー。役者としてもキャリアを積んだ二人が挑戦するより複雑な大人の恋は、過去作との対比もおもしろそうだ。

③細かな演技指導で一皮むける?

 駿を演じるにあたって、横浜の心強いパートナーとなっていそうなのが演出の塚原あゆ子だ。塚原は細かな演技指導をすることで知られており、キャスト発表会見で横浜はともに作品をつくれる喜びを語っていた。独特の感性で多くのヒット作を生んでいる塚原と組む意義は大きく、もともと真面目な性格で知られている横浜が『着飾る恋』でさらに伸びる可能性を秘めている。

 このように楽しみな要素が多い一方で、横浜が主演した昨年のドラマ『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)はパッとしない結果に終わっている。人気女優の浜辺美波とW主演を務めながら視聴率がイマイチだったことはたしかに気に掛かる。『着飾る恋』で盛り返すことができるか、視聴率のゆくえにも注目したい。

■番組情報
火曜ドラマ『着飾る恋には理由があって』
TBS系 毎週火曜日22時~
出演:川口春奈、横浜流星、丸山隆平(関ジャニ∞)、中村アン、山下美月(乃木坂46)、高橋文哉、向井理、夏川結衣、飯尾和樹(ずん)、赤ペン瀧川、木本夕貴ほか
脚本:金子ありさ
演出:塚原あゆ子、棚澤孝義、府川亮介
プロデューサー:新井順子
音楽:神山羊、兼松衆、田渕夏海
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/kikazarukoi_tbs/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2021/04/20 17:30
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