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マヂカルラブリー、オールナイトニッポンで本来の姿を解放! オードリー路線に乗れるか?

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マヂカルラブリー(吉本興業公式サイトより)

 昨年の『M-1グランプリ2020』で優勝し、その後多くのバラエティ番組に出演しているマヂカルラブリー。決してオーソドックスではない奇想天外なネタを繰り出す、個性的なコンビとして知られていた彼らが、クイズや食レポなどとといった王道の企画にも挑戦している。

「ものすごくネタにストイックで本来は“尖った”芸人なので、王道のバラエティでごくごく普通のロケなどをしているのを見ると、芸がブレてしまうのではないかと心配する関係者もいます」(お笑い事務所関係者)

 本来の芸風とバラエティ番組で求められるものとの間で揺れ動ているかのようにも見えるマヂカルラブリー。そんな彼らにとって、4月からレギュラー放送が始まったニッポン放送の深夜ラジオ『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0(ZERO)』の存在が、重要な役目を果たすと言われている。

「ラジオでは本当に自由にやっていますね。延々とボケながらトークを進めたり、ハガキネタのコーナーもちゃんとやっている。4月22日放送回では、野田クリスタルが制作したゲームを音声だけで実況プレイするという、かなり攻めた企画もやりました。そこでも彼らの持ち味が発揮されていて、とても面白かった。このラジオでは本来のマヂカルラブリーを出し続けられるので、ゴールデンのバラエティ番組で普通のロケばかりをしていても、芸はブレずに済むのでは」(バラエティ番組制作関係者)

 レギュラーラジオ番組の存在が活動の軸となっている芸人は少なくない。

「たとえば、オードリーもやはり尖ったイメージの芸人だったんですが、春日の特異なキャラクターが先行し、若林が“じゃない方芸人”扱いされるなど、ブレイク当初はかなり芸がブレていました。でも、オールナイトニッポンでは、若林が主導権を握る本来の姿を貫き通して、その結果、テレビでも若林にしっかりスポットが当たるようになった。今のオードリーがあるのは、まさにオールナイトニッポンのおかげです」(同)

 また、南海キャンディーズの山里亮太も、レギュラーラジオ番組の『山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)という軸が重要だったという。

「南海キャンディーズとしての仕事が減り、芸人というよりはタレントという立ち位置になっている山里にとって、ラジオは“芸人・山里亮太”に立ち返ることができる場所。コンビ間の関係性が良くなったのも、このラジオで山里がお笑いを自由に楽しんでいたからこそでしょう」(同)

 時にテレビのバラエティ番組は芸人たちの本来の能力をブレさせることもある。しかし、ラジオという自由な場を確保することで、軌道修正が可能になるのだ。マヂカルラブリーもまた、先輩芸人たちと同様に、ラジオ番組に軸足を置くことで、より一層飛躍していくこととなるのかもしれない。

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2021/04/29 12:00
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