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キングオブコント2021、“即席”ユニット解禁!「チョコンヌ」ら参戦で若手芸人からは悲鳴?

キングオブコント2021、即席ユニット解禁!「チョコンヌ」ら参戦で若手芸人からは悲鳴?の画像1
『キングオブコント2021』(TBS系)

 コント日本一を決める『キングオブコント2021』の予選がスタートした。秋にTBS系で放送される決勝戦に向けて、熾烈な戦いが繰り広げられているが、今年は応募資格が変更し、即席ユニットの出場が解禁。例年にまして豪華なメンバーが決勝に進出しそうだと話題だ。

 昨年の『M-1グランプリ』で、ピン芸人同士のユニットである「おいでやすこが」が準優勝したことを受けて、ルール改正となったキングオブコント。そのおいでやすこがのほか、チョコレートプラネットとシソンヌによる「チョコンヌ」、ガンバレルーヤとゆりやんレトリィバァが合体した「ガンバレルーやんレトリィバァ」などが、参戦を表明している。

「2014年大会優勝のシソンヌと同大会準優勝のチョコプラによる『チョコンヌ』は、すでに10年以上前からユニットコントを披露しているので、もはや即席ではない。過去の戦績から言っても、チョコンヌは決勝進出間違いなしと見られています。『ガンバレルーやんレトリィバァ』も、ゆりやんがR-1で優勝した後の大会ということで、注目度が高い。狂気に溢れたコントで強烈な個性を発揮するのは間違いないでしょう」(バラエティー番組関係者)

 さらにM-1優勝者からは、昨年のマヂカルラブリー、2018年の霜降り明星も参戦する。

「マヂラブの野田クリスタルと霜降りの粗品は、ともにM-1とR-1で優勝していて、これでキングオブコントを獲れば、前代未聞の3冠となるわけです。野田クリスタルVS粗品の戦いも熱すぎます」(同)

 実力者が揃いそうな今年のキングオブコントだが、まだ頭角を現していない若手芸人からは、不満の声も漏れている。劇場に携わる構成作家はこう話す。

「即席ユニットがOKとなってチャンスが広がった一方で、すでに売れている芸人たちがどんどん入ってきて、決勝戦の枠を持っていかれる。若手のチャンスはむしろ奪われているわけです。キングオブコントの決勝戦は、あくまでも全国ネットで放送されるゴールデンタイムのバラエティ番組なので、やはり単なるネタのクオリティーだけでなく、“いかにテレビ的に面白いか”という部分も求められる。メディア露出が少ない若手はどうしても“テレビ的”ではないので、不利になってしまうんです。その点、チョコンヌなどは、まさにテレビ的なネタもできるわけで、有利なんですよね。“おいでやすこががM-1でハネなければ、こうならなかったのに……”なんていう、若手芸人の恨み節も聞こえてきます」

 いずれにしろ、例年よりも豪華で実力のある出場者が集まり、盛り上がることは間違いなさそうな今年のキングオブコント。そんななかで、無名の若手が決勝戦に進出すれば、相当なインパクトにもなるはず。とてつもなくハードルは高いが、その分見返りも大きくなりそうだ。

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2021/07/02 20:00
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