本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」

ビートたけし襲撃事件直後「犯人はかつての関係者では?」との憶測が飛び交ったワケ

たけしの元を去った人たちは、彼に対して良い感情は持ってない

 また、たけしの新事務所には何人かのマネジャーと運転手兼俳優、それにスタイリストらが付いていった。しかし、ほどなくして多くのスタッフがE子さんの厳しさに耐えられず退社したとされる。

 「長年務めていた女性スタイリストも突然解雇された。たけしの体に触るのが許せないというのが解雇理由と噂された。他にも女性マッサージ師が出禁になってる。だけど、たけしはそんな状況を見て見ぬ振り。そんなたけしの態度を見て、ブレーンが次々に彼の元を去った。たけしの最後の砦といわれていたマネジャーのK氏も、E子さんの考えに合わずに8月に辞めた。もはや事務所は崩壊状態ですよ」(前出の元事務所関係者)

 「世界のキタノ」と呼ばれ、映画界でも絶大な信頼があったたけし。今年2月に、北野映画を支えてきた「バンダイナムコアーツ」に対して、たけしの過去作に対する著作権侵害があるとして損害賠償請求訴訟を起こしていたことが明らかになった。かつての同志を提訴する姿に対して、映画界からも疑問の声があがっている。

 「たけしの元を去った人たちは少なからずとも、彼に対して良い感情は持ってない。中には、逆恨みしている人もいます。今回の事件はそういった人たちとは無関係ということになってますが、事件後、一瞬『もしや』と思った人は多かったはずです」(親しかったテレビ関係者)

 いかなる理由であろうとも暴力的な行為は許されないが、たけし自身は今回の事件をどう感じているのだろうか。

(文=本多圭)

本多圭(ジャーナリスト)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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ほんだけい

最終更新:2021/09/08 13:47
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