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菅義偉首相の電撃辞任「もうメチャクチャだ。最近の菅さんは怖い」の真意と“二階の逆襲”

菅首相の辞任で「民主党政権」の可能性はあるのか?

 かつての後輩(22)の言動を恨んで、後を追いかけて硫酸をぶっかけるというとんでもない行動に出た花森弘卓(ひろたか・25)とはどんな人間なのか。

 文春によれば、花森は静岡市内で整体院を営む父と、中国人の母親の長男として生まれているという。

 花森は小さいころまで母親と一緒に中国で暮らしていたそうで、父親は腕のいい整体師、母親も新幹線で都内に通っている医者という家庭で、裕福な暮らしをしていたという。

 彼は、中国語と英語がしゃべれ、昆虫が好きで、自宅ではカブト虫やクワガタを飼育し、ネットオークションで売って小遣い稼ぎをしていたそうだ。

 高校を出て、沖縄にある琉球大学農学部に入学する。2年目に映画研究部に入り、そこで件の後輩と出逢ったという。

 だが、なぜ硫酸をかけるほど後輩を憎んだのか、動機がよく分からない。文春は、「昨年秋、花森から『家に泊めて欲しい』と言われたA(後輩=筆者注)は、卒業制作で多忙だったため、丁寧に断ると花森が激怒。しつこいのでLINEをブロックしたら、自宅に脅迫めいた手紙が届いた」(琉大関係者)と書いているが、動機としては弱いのではないか。

 花森は最近、父と母を相次いで亡くしている。そのためか、彼は琉大を退学して、昨年から静岡大の農学部に編入し、実家で一人暮らしを始めている。

 両親も友人もいないことで、花森の中の何かが変わったのではないか。それが証拠に、事件後、彼は沖縄にわたり、中村城公園にいるところを捜査員に逮捕されている。

 硫酸をかけられた後輩は、両目の角膜損傷や火傷など全治6カ月の重症を負ったが、彼にもなぜこのようなことをされたのか、思い当たるふしはないのではないか。動機の解明が待たれる。

 お次は現代から。

 菅が首相のままでいたら民主党にも政権が転がり込んでくる可能性は、わずかだがあったと思う。

 しかし、菅が退場し、河野と岸田の争いになると、自民党が少しは変わった、まだ自民党でも大丈夫という有権者が今よりは多くなってくるに違いない。

 民主党の枝野幸男代表は果たしてこの難局をどうやって乗り越え、政権に少しでも近づいていくのだろうか。

 井手英策慶應大学教授がこう語る。

「党の内外に枝野さんを支える仲間が少なく、地方や現場の声もうまく吸い上げられていません。草の根で地域の課題と向き合っている人たちの思いが、届いていないんです」

 哲学者で津田塾大学教授の萱野稔人もこう語る。

「この大事な局面では、理想のみに走らず、清濁あわせ呑むような懐の深さ、人間力が求められているんです」

 菅首相と違って弁は立つが、人間的な魅力がないということだろう。

 中学・高校時代は合唱部に所属し、趣味はカラオケだそうだ。アイドルグループ欅坂46の『不協和音』が持ち歌の一つだそうだ。

 まさに不協和音を奏でる枝野が、共産党との共闘も含めて野党が躍進できる力を発揮できるのか、正念場であることは間違いない。

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