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ダウンタウンとナイナイコラボの可能性も?「笑ってはいけない」中止ドタバタの裏側

「笑ってはいけない」中止のドタバタ! ダウンタウンとナイナイコラボの可能性もの画像1
ダウンタウン(写真/Getty Imagesより)

 毎年、大晦日に日本テレビ系で放送され人気が高い「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ」が今年は放送をしないことが発表された。突然の放送休止に驚いた方も多いのではないだろうか?

「今回放送を休止したのは、BPOの青少年委員会が『痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー』について審議対象にすると公表したことが一番の原因です。『絶対に笑ってはいけないシリーズ』では基本設定が罰ゲームなので、もっとも今回のBPOが問題にしようとしていることに該当してしまう。また、新型コロナが年末にどうなっているかわからないのも大きな要因です。日本テレビは24時間テレビを強行して放送したことで視聴者からクレームが多かったので、年末に多くの芸能人が出演する番組を放送することに及び腰になっているんです」(民放関係者談)

 しかし、実は日テレとしてはなんとか今回の「絶対に笑ってはいけないシリーズ」は放送をしたいと最後まで考えていたようだ。

「今回、放送の休止を言い出したのは吉本サイドだという話です。BPOが目を光らせているということに過敏に反応をしたようです。これだけ日本中で注目される番組ですし、BPOに指導を受けるようなことがあったらダウンタウンの名前にも傷がつく。日テレとしては11年連続で民放1位の視聴率を記録している番組ですし、広告も間違いなく入るドル箱の番組はどんな形でも放送したいと考えていた。総集編でもいいと吉本に提案したようですが、受け入れられなかったようです。吉本からしたら総集編にされるとうま味がないですし、そもそもダウンタウンの松本人志さんがそんな構成を許さない。なので、日テレは苦渋の決断で放送をしないという発表をしたようです」(民放関係者談)

 なぜそこまで吉本はBPOを恐れているのか?

「過去にはダウンタウンも過激な番組を作っていてPTAに嫌われる存在でしたが、いまやCMにも多く起用される好感度の高い芸人になりました。出演する民放の番組もおとなしいものばかりになっています。日本人に愛されるダウンタウンをアピールしたいために、BPOに目をつけられるなんてもっての外なんです。しかも今回は他の民放各局が人気の高い『絶対に笑ってはいけないシリーズ』を潰すために、BPOに対して『笑ってはいけないから審議すべきだ!』と働きかけているという話も聞こえてきていた。吉本としては、そんな危ない橋を渡るわけにはいかないと判断したようです」(民放関係者談)

 現在、日テレから公表されているのは6時間生放送の新しいお笑い特番を代わりに放送するという情報だが、この番組もひと悶着あるようだ。

「『絶対笑って年越したい!笑う大晦日』という仮のタイトルで番組制作を行うようですが、ダウンタウンとココリコ、山崎邦正のメンバーでは大晦日で6時間もの特番を成立させることはできない。そこで、吉本から『ぐるぐるナインティナイン』とコラボして番組を作ったらどうかという案が出ているようです。ダウンタウンとナインティナインの組み合わせも悪くないですし、何より『ゴチになります!』をメインにすればゲストも多く呼ばなくてすむし新型コロナ対策もできる。また、ナイナイが司会で年始に放送している『おもしろ荘』もコラボしてしまえば、番組としてもスペシャル感がある。現在は、松本さんの判断待ちのようですが、日テレはダウンタウンとナイナイとのコラボで考えているようです」(民放関係者談)

 これまで紅白の裏番組として無敵を誇っていた『絶対に笑ってはいけないシリーズ』。意外な形で放送休止を迎えることになったが、他の民放局としてはまたとないチャンスになりそうだ。

小林真一(フリーライター)

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち

最終更新:2022/11/28 19:25
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