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キングオブコント2021を「ド頭すごい出だし」にした、伝説の前説芸人

文=飲用てれび(いんよう・てれび)

夏目三久「ありがとうございましたー!」

 30日の『マツコ&有吉 怒り新党』(テレビ朝日系)の最終回。レギュラー放送は2017年で終了していた同番組だが、9月いっぱいで芸能界を引退することになった夏目三久を送り出すため「緊急生放送」と題して復活した格好だ。

 番組では、夏目と有吉弘行、そしてマツコ・デラックスが、過去のトークや「新・3大」のコーナーを振り返っていった。また、新しく収録された3人のトークでは、かつてのように夏目が「怒りメール」を読み上げ、マツコと有吉がそれをネタにトークを展開させていく。トークを終えると、有吉とマツコは「変わらないですね」「なんにも変わらないですよ」と3人のいつもどおりの空気感を確かめあっていた。

 また、マツコは「一緒にしたら有吉さんに悪いけど」と前置きした上で、次のように語った。

「出方としてはさ、(有吉さんは)世の中にケンカ売るみたいにして復活して、私はそれで地下から這い上がってきて。で、最後、ホントに私みたいにずっとケンカ売り続けなきゃいけない人間もいていいけど、天下を獲りね、きれいな女房をもらいね、幸せになることへの恐怖みたいなものを和らげてくれた。どっかでね、幸せになっちゃいけないんだって。あるじゃない? そういうの。それをこんな身近な人がね、堂々とそれをやっても、有吉弘行という人の価値を落とすことなく幸福になったっていうのはね、ちょっと望みですよ、私の」

 数々のバラエティでMCを務めてきた中居正広は、これまで何度か「バラエティ番組の終わりは寂しくて残酷なもの」と持論を口にしてきた。ドラマや映画であればクランクアップ、コンサートであればファイナルステージに向けて出演者はエネルギーを高めていく。終わることを目指して進んでいく。しかし、バラエティの場合、始めから終わることを目指して始まったりはしない。『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)が終わる間際に、中居は次のように語った。

「バラエティの打ち上げ、寂しいものです。寂しいなぁ、つらいなぁ。僕はこの世界、ちょうど30年になります。今までそういう思い、多々してきました」(2018年1月2日)

 そんななかにあって『怒り新党』は、バラエティ番組としてとても幸せな終わり方をしたのかもしれない。マツコの言い方を借りれば、最後まで価値を落とすことなく幸福な形で終わった。そんな『怒り新党』は、ちょっと望みですよ、といったところかもしれない。

 あと、30日の朝には、自身がメインキャスターを務めてきた『あさチャン!』(TBS系)に出演していた夏目。ラストメッセージの時間がほとんどない上にぶつ切りで終わるなど、少し残念さが残る最後だった。夏目は毎回、「今日もご覧いただき、ありがとうございました」などと視聴者に感謝の言葉を述べて番組を終えていたが、そんないつもの言葉が「ありがとうござい…」で終わってしまっていた。

 そんな彼女はその夜、『怒り新党』のラストで「ありがとうございましたー!」と手を振った。これは本当によかったと思う。

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