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「慰安婦論文」と問題国際化の背景

米国教授の「強制」否定論が大批判 国際問題化する慰安婦論の最前線

反フェミニズムやネオリベとの親和性

慰安婦否定論と共鳴
反フェミニズムやネオリベとの親和性

 本文でも少し触れたように、日本軍の慰安婦の「強制連行」を否定する思想は、女性差別や反フェミニズムと深い関係がある。
日本では今年、歴史学者の呉座勇一氏が、「フェミニスト」「リベラル派」と目される学者や知識人への誹謗中傷を大量に行っていたことが発覚し、大きな騒動になったが、彼はラムザイヤー擁護論のツイートにも「いいね」を付けていた。

「日本軍の慰安婦問題をどう捉えるかには、その人の女性の人権に対する意識や、『貧困が人生の選択肢を狭めている問題をどう捉えているか』も関係してきます。なお慰安婦の強制連行を否定し、歴史修正主義の主張を海外に広める活動にも熱心に取り組んできた杉田水脈(衆議院議員)は、AVの出演強要問題に政府が予算をつけることに反対する趣旨の質問をしていました」(能川氏)

 そして日本軍の慰安婦を「売春婦」と見なす論調は、貧困を自己責任とするネオリベの思想とも相性がいいとのこと。慰安婦問題への態度は、その人の思想を映す鏡のような存在にもなっているのだ。

最終更新:2021/11/08 08:00
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