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『ねほぱほ』サレ妻・サレ夫特集…“再構築””サレラリ期”の壮絶すぎる体験談に「不倫は心の殺人」

不倫をされて以来「男性に攻撃的になった」「何事にも共感出来なくなった」

 離婚に踏み切れない理由を持つ事例が女性には多い。40代のユカさんは夫の不倫を2年以上黙認したまま離婚できないサレ妻だ。理由は経済的な問題。離婚してシングルマザーになったものの、貧困にあえぎ生活保護を受ける女性が彼女の知人にいるそうなのだ。

「生涯添い遂げた場合と今離婚した場合で天秤にかけたとき、計算すると億単位で金額の違いが出てきたんです。つらいときは、その計算した表を見るんですよ。そうすると、まだ1年でも2年でも我慢しようと思うんですよね」(ユカさん)

 離婚してからのデメリットが、現在の不幸より上回るという判断みたいだ。夫をATMと割り切って生きるしかない人生。経済的問題を出されると、やはり女性の立場は弱すぎる。これは問題だし、社会の課題でもある。損得勘定で離婚に踏み出せないユカさんは、社会に人生を歪まされている。

 アンコさんも離婚後は悩みが尽きなかった。まず、彼女を襲ったのは罪悪感だ。

「娘から『なんでパパと一緒に暮らせないの?』って言われるのが一番つらくて。私が不倫を許せなかったせいで、娘をひとり親の子どもにさせてしまったという罪悪感は一生消えないものです」(アンコさん)

 原因を自分に求めるのは、絶対にやってはいけないことだ。不倫した方が悪いに決まっているし、そんな負い目を背負う必要はまったくない。

 さらに、アンコさんは別の二次災害にも遭った。幼稚園のママ友から「なんで子どものために離婚を我慢できなかったの?」「それを許せない女ってすごく心が狭くない?」と言われてしまったのだ。もう、「お前がそうなってみろよ」という話でしかない。

「私だけ結婚式の招待状が届かなかったときがあったんですね。『アンコを呼ぶと縁起が悪いから来てほしくなかった』って言われて」(アンコさん)

 そんな知人とは付き合う必要がない。だから、人間性を知るいい機会だったと思う。

 こういう日々を送っていると、誰だって人間不信になる。多くのサレ妻たちは、不倫をされた後に自分が変わったと自覚している。例えば、「性悪女になった」「男性に攻撃的になった」「何事にも共感できなくなった」などなど……。

YOU 「真摯に人に向き合っていた人ほど、傷が深くなっちゃうんだなって思うよね」
山里 「する方って、ものすごいものを壊してしまうんだなっていう。家庭っていうレベルじゃなくて、人間の何か大事なものを叩き割ってしまう」

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