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『ねほぱほ』サレ妻・サレ夫特集…“再構築””サレラリ期”の壮絶すぎる体験談に「不倫は心の殺人」

シンママ装い浮気、子どもの眼前で間男とイチャつきながら寝る妻

 マックさんの妻は「離婚してくれないと死ぬ!」と泣きわめいていたという。諦めモードのマックさんは「離婚も視野に入れて考える」と電話で返答。10年以上過ごした家族が壊れると思うと、彼にとっても苦渋の決断だった。しかし、対する妻は「今から離婚届持って帰るから!」と即答するのだ。

「『その男のことで頭がいっぱいで早く離婚したいんだ。俺のことをなんとも思っていないんだ』、虫ケラ同然の邪魔者扱いになっちゃって、それで一気に冷めちゃったんですよね。そこで目覚めたですよ。『絶対に2人から慰謝料取ってやる!』って」(マックさん)

 マックさんもアンコさんも、冷めるときのトリガーは一緒である。自分が蔑ろにされているとわかったとき、サレ夫とサレ妻は正気に戻る。それだけでなく、マックさんは覚醒した。探偵に依頼し、元妻と間男が一緒にいる場面を抑えようとしたのだ。しかし、この探偵が無能だった。尾行しても見失ったりするのだ。かかった経費は5日間で約100万円。あまりに出費が大きすぎるため、マックさんは自分で証拠を抑える方向に作戦をスイッチした。

 実は、元妻は我が子を浮気相手の家に連れて行っていた。マックさんは2,000円で次男を買収し、間男の家を教えてもらうことに成功する。100万円かけた探偵は無能だけれど、2,000円で雇った次男は有能だ。マックさんは2人が一緒の場面を複数回撮影することに成功した。

 さらに、裁判に勝つには証言が必要である。間男の家で何があったか、マックさんは子どもたちに教えてもらった。

「子どもがいる前で一緒にお風呂入ってたとか、同じ布団でチューしながら寝てたとか。子どもは見たくないっすよね、そういうのね」(マックさん)

 子どもを連れて行ったのは、シングルマザーだと嘘をついていたからなのか? 我が子を連れて不倫する親は最低だ。子どもがいる前で不倫相手とお風呂に入るなんて、頭がおかしすぎる。子どものトラウマになる。赤の他人とイチャつく母の姿を平気で見せるのは虐待だ。性的虐待である。

 結果、マックさんは裁判で完全勝利した。元妻と浮気相手から慰謝料を取り、財産分与はなし。そして、親権はマックさんが持つことになった。現在の司法で母親に親権が行かないなんて相当である。今、子どもたちはどんな心境なのだろう?

「息子たちは『ママとは会いたくない』『関わりたくない』って言ってます」(マックさん)

 言わせるな、そんなこと。案の定、元妻が子どもたちから嫌われていて溜飲が下がる。でも、子どもたちの心の傷が消えるかが心配だ。そして、マックさんも結婚にトラウマを持ってしまった。

「なんか、面倒くさいんですよね。今、結婚にそんなに価値を見いだせなくて(苦笑)。パートナーの余計な心配とか悩みを抱えなくて済むし、今の生活がすごく楽なんですよ」(マックさん)

 そりゃあ、そうだ。稼ぎだってあるのだし、子どもたちがいるならもう奥さんはいらない。結婚がだるく感じられたとしても、彼の経験を考えると無理もないだろう。マックさんは言った。

「はっきり言って、不倫は心の殺人ですからね。不倫する奴はみんな、張り付け拷問で、市中引き回しの刑にして。そのくらいやっちゃっていいと思うんですよね」(マックさん)

 かつての日本には姦通罪があった。「そんなオーバーな」と思うこともあったが、オーバーではなかった。この放送を見ればわかる。「サレ妻」「サレ夫」からすると必要とされるものだ。そう思い直す回だった。あと、サレ妻の方はサレた後にフラッシュバックやサレラリ期で悩むのに、サレ夫の方は攻撃的に復讐に励むようになる違いも興味深かった。

 最後に。不謹慎かもしれないが、サレ側だけでなくシタ側の声も聞いてみたいと思った。反対側の意見を聞くことで、見方が立体的になる気がするのだ。世の中に不倫経験者はごまんといる。経験者からしても、後味は決して良くない。責められて当然の側による、贖罪の意味を持つ出演と発信を見てみたかったのだ。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2021/12/10 21:00
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