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安倍晋三の顔色ばかりを窺う岸田首相、日中国交正常化50周年でもなぜ動けないのか

がんの名医に診てもらう“方法”

 現代は年の初めの巻頭はがん特集である。患者にとっては真っ先に読みたい記事ではあろうが、正月早々の頭の特集としてはいかがなものかとは思う。

 だが、この特集を取り上げるのは、どこの病院が何のがん治療に強いかというだけではなく、そうした病院や医者に診てもらう「方法」を呈示しているからである。

「『私、声を失いたくない』
 その女性は、ステージⅢの食道がんとステージⅣの下咽頭がんに冒されていた。リンパ節にも転移している重症だった」
「手術で全て取り去るのは不可能ではない。だがそうすれば下咽頭、つまり声帯の部分まで取り除く必要がある。声が出せなくなるだけでなく、呼吸も難しくなるから、喉に『永久気管孔』と呼ばれる穴を開けなくてはならなかった。
 女性の夫は『命が助かるなら、仕方ないよ』と説得を試みるが、女性は諦めない。虎ノ門病院で消化器外科部長を務める上野正紀医師は、うつむく夫婦にこう答えた。
『大丈夫ですよ。方法はあります』
 提示した治療はこうだ。がんが広がる食道と胃の上端を切除し、胃を持ち上げて食道を再建、周辺のリンパ節を郭清(徹底的に取り除く)する。そして声帯は温存するーー。
『喉のがんは放射線治療で対策したのです。無事に手術と治療は成功し、女性が声を失わずに済んだ。その後も再発はしていません』(上野氏)」

 虎ノ門病院は食道がん・胃がんの5年生存率で国内屈指の成績を誇っているそうだ。

 現代は国立がん研究センターが昨年公表した全国約400病院の「5年生存率」のデータを分析し、トップランクに入った6つのがん病院を徹底に取材したという。

「『がん克服をもって人類の福祉に貢献せよ』
 このスローガンのもと、明治41年春に日本初のがん研究治療機関として発足したのが、『癌研究會』だ。創立メンバーには明治天皇の侍医・青山胤通、日本初のがん専門医・山極勝三郎、そして『日本経済の父』渋沢栄一が名を連ねた。
 114年後のいま、その本拠として東京湾岸にそびえるのががん研有明病院である。国内最多の358人のがん専門医が所属し、各分野で最高峰とされる名医が各科の部長を務める。手術件数は年間およそ7600件と、質・量ともに圧倒的な『がん治療の総本山』だ」(現代)

 胃がんでは日本トップの実績を持ち、乳がんの5年生存率も国内のトップだという。
大腸がんで一目置かれるのが三井記念病院だという。

 でも、こうしたいい病院に入院するのはハードルは高いのではないかと思うのだが、現代によればそうではないそうだ。

「『いい病院なのは分かったけれど、なかなか診てもらえないのでは』と思う読者もいるだろう。だが、決してそんなことはない。今回取材した医師たちは、口を揃えて『初診でも、お断りすることはありません』と語った。
『がん研有明には、全国に数十カ所の連携医療施設があります。ホームページで公開していますから、検診で要精密検査になったら、まずそこに行っていただくのが一番早い。それが難しければ、診療予約に直接、気軽にお電話ください』(がん研有明病院の大野氏)」

 私の友人にもがん研有明で治療をしてもらったのがいる。今はピンピンしているが、その人間も、「がん研有明に入院できてよかった」といっている。これからは患者が病院を選ぶ時代になる。私もがんになったら、臆せず、そのがんの名医のいる病院に電話を入れてみようと思っている。

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