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『ねほりんぱほりん』売れないホストの“負のオーラ”…不遇の理由は顔じゃない!

ホストの凄まじい企業努力。顔だけで売れているわけではない

 ホストにはホストならではの営業方法がある。1つ目はナンパだ。トモさんはホストクラブの営業終了後、深夜2~7時まで歌舞伎町を歩き回って女性たちに声をかけるという。1日のスケジュールに「ナンパ」がちゃんと組み込まれているのがすごい。

「ただ、僕はすごい人見知りなんで、ナンパがすごい苦手なんです。ホストを始めるまでナンパとかしたことなかったので……」(トモさん)

 どうも、彼はホストに向いていない気がする。見てて気の毒に思えてくるのだ。

 ホストのもう1つの営業方法は、マッチングアプリだ。

「これは“売れないホストあるある”なんですけど、やることがないときに携帯持って画面を見ずにひたすら右にスワイプしながら“イイね”し続けて。それでマッチすれば連絡が取れるので。死んだ魚の目で右スワイプしてますね」(トモさん)

 知らないうちに、マッチングアプリで客引きする時代に突入していたらしい。確かに、アプリを見ると明らかに変な自撮りの男性がそこかしこにいる。というか“売れないホストあるある”が教育テレビで聞けるなんて、すごい時代が来たもんだ。

“売れないホスト”を自認する2人は、“売れているホスト”に対し忸怩たる思いを抱いている。

「ぶっちゃけ、ルックス・外見以外負けてないんじゃないかと。トーク力もお酒を飲む量もフットワークも。結局、ナンパもマッチングアプリもホスト業界も、やっぱ顔なのかなっていう……。顔だけで売れてる人を見ると、やっぱり『絶対、こいつには将来負けたくねえな』っていうのは正直思います。『いつか、絶対俺が使ってやろう』みたいな」(トモさん)

 そうだろうか? ローランドにしろ城咲仁にしろ、顔だけでトップを維持しているホストはいない。どちらかというと、話術や相手を楽しませるテクでのし上がっている。自分が売れない原因を「顔」だと彼が認識し、それで手取りが12万円なら、これはもう救いがない。顔なんて変えられないのだからこれ以上仕事の景気が良くなることはないし、他の職に就いたほうがいい。

 番組はトップホストに“客の心をつかむテクニック”を取材した。先ほども登場したショウさんは、ナンパの際に「この辺でカブトムシ食べれる店知ってますか?」と声をかけるという。そうすると、素通りしかけていた女性も振り返るそうだ。彼のナンパ成功率は1~2割である。凄腕ナンパ師のナンパ成功率は9%と言われているので、成功率2割はめちゃくちゃ高い。

 4年連続No.1ホストに輝いたホスト歴7年のシュンさん(40代)は、“たまに見せる弱音”を武器にしている。

「自分が先にさらけ出す。ずっと弱音吐いてる人ってのはカッコ悪いけど、たまに見せる弱音って相手に響くと思うんですよ」(シュンさん)

 例えば「病んだ」というLINEを一旦送っておいて、すぐに削除。そうしたら「どうしたの?」「大丈夫?」と相手は気にかけてくれ、その心配している気持ちで「顔見に行こうかな」とお店へ足を運んでくれるというのだ。

 ホストの企業努力なんて初めて聞いた。すごい努力だ。ヒロさんとトモさんは、顔以外でもトップホストに負けていた。売れている人はコミュ力が強いし、恥ずかしいことだって平気でできる。やっぱり、顔だけじゃ売り上げにはつながらないのだ。

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