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『ねほりんぱほりん』売れないホストの“負のオーラ”…不遇の理由は顔じゃない!

ホストとして売れない理由が画面越しでも伝わってきた

 トモさんはお客さんに飛ばれたことがある。コロナ前、彼には月に150万円使ってくれる姫がいた。しかし、コロナ初期に「今は手持ちがないから売り掛け(ツケ払い)でいい?」と言われ、了承するとそのまま彼女は行方をくらませた。被害金額は300万円。トモさんは逆にカモにされてしまった。そのお金は彼が2年かけて地道にお店に払い続け、返済は今も続いている。やっぱりこの人、ホストに向いていないと思う。

 しかし、2人は今後もホストを続けるつもりだ。

「学生時代にパシリとか散々させられて、昼職もクビにされて、『自分は社会不適合者なのかな』って劣等感があったんですけど、社会に溶け込めない僕でも働かせてもらえる本当に居心地のいい場所だと思ってます。で、過去の自分とは別の自分になって、新しい青春じゃないですけど“第2の青春”みたいな」(トモさん)

「まだ、“歌舞伎町ドリーム”をつかんでないなと。初回のお客様をつかんだら人生変わるかもって。それこそ、キャリーバッグ引いて『何入ってるの?』って聞いたら札だけ入ってる子とか見てきましたし。そろそろ、その運がないことに気付かなきゃいけないんですけど」(ヒロさん)

 正直、2人が売れなさそうなのは話しぶりだけで伝わってきた。売れないホストは、どこか辛気臭いのだ。売れているホストは、明るいオーラを身にまとっている。ホストクラブに行く女性は、どこかで「ハレ感」を求めているはず。顔が悪くて負のオーラ出す男を目当てにお金を出して飲みに行くなんて、それはもう罰ゲームである。

 面白かったものの、全編暗い雰囲気が漂っていた今回の『ねほりんぱほりん』。こんなに救いがなかった回はめずらしい。あと、今後「俺、『ねほりんぱほりん』に出たよ」と嘘をつくホストが増えそうな気がしないでもない。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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てらにしじゃじゅーか

最終更新:2022/01/15 23:50
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