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『チコちゃんに叱られる!』クロちゃん、リンスの使用を停止「自分には必要ない」

石橋と鶴瓶が揉めて食卓用ナイフは先が丸くなった?

 この日最後の質問は、「なんで食卓用のナイフは先が丸いの?」であった。いや、そもそも食卓用ナイフに突き刺す用途はないし、先を尖らせる必要はないと思うのだけど……。あと、前から気になってたけど、出川哲朗がバイオレンスな状況で自称する異名「キレたナイフ」も意味のわからない言葉だ。ナイフが切れててどうするのか。

 兎にも角にも、チコちゃんが発表した正解は「歯のすき間を掃除させないため」であった。汚い理由だな、おい! フランス料理を食べ終わったフランス貴族たちは、ナイフで歯の間をシーシーしてたのか? 血だらけになりそうだし、ワイルドすぎるし、行儀がひどい。

 16世紀頃に使われていたナイフを見ると、確かに先が尖っているのだ。このナイフの先端を丸くしたのは、ルイ13世の宰相だったリシュリューなる権力者である。

 ここでスタートしたのは、「フランスまんが昔ばなし ~ナイフものがたり~」。言わずとしれた『まんが日本昔ばなし』(TBS系)のパロディだ。今回、ナレーションを務めるのは常田富士男……のものまねをするコージー冨田であった。

――むか~しむかし、今から400年ほど前。17世紀のフランスのことじゃった。政治の実権を握って国を動かしていたのは、宰相のリシュリュー。
石橋貴明(の声真似) 「俺がフランスの権力者、リシュリューだ! やっぱ、アレだよね。フランス料理つったらやっぱり、炎のエスカルゴだよね。大竹さんはさ、(チコちゃんに)出過ぎじゃない?」

 大竹と石橋と言えば『夕やけニャンニャン』(フジテレビ系)からの仲だから、古い付き合いである。というか、コージーの常田富士男のものまねがあまりにも似ていないのだ。太って声が低くなったのが原因か? ちなみにこの日、同時間帯のテレビ朝日では『タモリステーション~二刀流 大谷翔平の軌跡~』なる特番が放送されていた。タモリとコージーによる裏被りである。

 ある日、リシュリューは3人の客(貴族)を招き、食事の席を設けた。そこで、気になることが起こったのだ。

笑福亭鶴瓶(の声真似) 「あかん、歯に肉挟まってもうた。どないなってんねん! これ、ナイフの先っちょで取るしかないでえ」
板東英二(の声真似)  「いや、ほんまにね。歯のすき間にゆで卵が挟まってしもうてるのよ」
関口宏(の声真似)   「お二人さん、大変そうだねえ。なんか手伝うことないかな? このあと、1週間振り返ります」

 当時は歯を磨く習慣がなかったため、食後はナイフの先をつまようじのように使い歯のすき間を掃除するのが当たり前だったらしい……って、これも話が入ってこないよ! あと、コージーの関口宏のものまねは初見だったが、思わぬレパートリーに驚いた。これは、なかなか似ている。あと、昔のフランス人はやっぱりいろいろとヤバい。中世のパリは道が糞便だらけだったとも聞くし……。

 行儀の良い家庭で優雅な生活を送ったリシュリューからすると、ナイフで歯のすき間をシーシーするのは我慢ならなかったらしい。

石橋(リシュリュー) 「ねえねえ。鶴瓶さんはさ、なんでナイフで歯のすき間を掃除するわけ? 『これが鶴瓶だ!』って感じ? ねえねえ、大丈夫なの?」
鶴瓶(貴族)     「おいお前、バカにしてるやろ!? 先輩やぞ! ……よだれ出た」
石橋(リシュリュー) 「うるせえよ! もう、ナイフで歯の掃除するの禁止!! ドスン!」

 そして数日後、再び食事会が開かれた。

石橋(リシュリュー) 「ということで、恒例のリシュリューチェック! まさか、ナイフで歯を掃除してる奴なんてもういないよね?」
鶴瓶(貴族)     「あかん、また歯に肉挟まった。これはもう、ナイフの先っちょで取るしかないで」
タモリ(貴族)    「あれ、髪切った? そのナイフで? んなこたあない!」
石橋(リシュリュー) 「もう、なんでみんな言うこと聞かないわけ? もう絶対に歯のすき間掃除できないように、ナイフの先丸くしちゃおうぜ。ドスン!」

 リシュリューは、歯のすき間が掃除できないように食卓のナイフを全部丸くした。この出来事をきっかけに先の丸いナイフは貴族社会の間で広まり、フランス革命後は庶民にも浸透。やがて、世界中で使用されるようになったそうだ。

 ちなみに、チコちゃんの“丸くしてほしいもの”は「大竹まことの性格」らしい。

「丸くなってるじゃん、俺!」(大竹)

 確かに、大竹は本当に丸くなった。山瀬まみを引きずり回して泣かせたのは1988年、かれこれ34年前の話だ。

『チコちゃん』史上、最低の問題が登場?

 ところで、この日の1問目は「こんにちはってなに?」というテーマであった。正解は「こんにちは、とてもご機嫌がいいですねの略」である。

 ちょっと、ひどすぎないだろうか。「それくらい誰でも知ってるでしょ?」というテーマが最近の『チコちゃん』では増えたが、さすがにこれは普通の人が知り得る情報である。ネタ切れがいよいよ隠せなくなってきているし、筆者が『チコちゃん』を見てきた中で最低の問題な気もする。誰がこんなことを疑問に思っているというのか……。

 ちなみに、次回より『チコちゃん』は数週間のお休みへ突入する。北京2022 オリンピックが開幕するからだ。オリンピックがあるなんてすっかり忘れていたし、五輪前にこれほど盛り上がりを感じないのも珍しい。東京2020オリンピックのときも、他の国はこんな感じだったのか?

『チコちゃん』の次回放送日は未定。おそらく、再開は2月末辺りからだ。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2022/02/04 19:00
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