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【日刊サイゾー】関西バラエティ番組事件簿

ダウンタウンは冷戦状態で『ガキ使』開始だった『八方・陣内・方正の黄金列伝』で暴露されたコンビの不仲時代

『水ダウ』がきっかけで不仲コンビに脚光

 最近、不仲なお笑いコンビらが脚光を浴びている。大きなきっかけとなったのは、2021年10月6日放送『水曜日のダウンタウン』(TBS系)のなかで、ベテランコンビのおぼん・こぼんが長年に及ぶ不仲を解消したことだろう。

『水ダウ』は1月26日放送回でも、「不仲芸人対抗 スピード解散選手権」と題した企画を実施。関係性が良くない4組を集め、相方に解散を切り出されたとき、どれくらいのスピードでその申し出を受け入れるかをドッキリ形式で見せた。特に強烈だったのが、竹内ズ。竹内、がまの助はもともとお互いを嫌い合っていて、まともな会話ができない状態。

 ピリついた空気のなか、仕掛け人・がまの助が「もう竹内くんとやりたくない」と告げると、竹内は「うん」と即答。そのタイムは4組で最速の10秒。さらにがまの助が「俺のことをナメているのか」と尋ねると、「ナメているのではなく、嫌いだから」と強烈な一言。新たな「注目の不仲コンビ」が誕生した瞬間だった。

コンテンツ増加、賞レースの影響でコンビ仲に変化?

 昭和の頃からお笑いコンビは特別、仲が良いものとはされてこなかった。むしろ仲の悪さが平時。それでもひとたび、舞台では息のあった掛け合いで観客を笑わせる。これがお笑いコンビのあるべき姿のように思われていた。

 仲が悪いことが当たり前とされていた時代は、仲の良いコンビが珍しいとされていた。だからなのか、お笑い芸人のインタビューでも「コンビ仲が良い」ということが話題のひとつになったりしていた。それが現在では逆転傾向にある。今はテレビや劇場だけではなく、YouTubeなどコンテンツも増え、相方と接点を持つ機会が以前より明らかに多くなっている。それらがコンビ仲をスムーズにしている要因かもしれない。コンビの不仲が目立たなくなったことで、逆にそこにスポットライトが集まるようになったのではないか。

 人生を変えるような賞レースが数多くできたことも、コンビの関係性が変化した要因に挙げられる。若手芸人とって『M-1』や『キングオブコント』などは憧れの舞台。その舞台に立つには相方と一蓮托生になる必要がある。会話もできないほど仲が悪ければ、練習も緊密にはできづらい。ちょっとした間合い、空気感も厳しく審査される賞レースでは、普段から相方と向き合っていなければ完成度は上がりにくい。現在のお笑い界のロードマップ的にも、会話ができないほど不仲ではさすがに厳しいものがあるのだろう。

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