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『家、ついて行ってイイですか?』母の記憶がない子と、母の手作り味噌を食べる子

『家、ついて行ってイイですか?』母の記憶がない子と、母の手作り味噌を食べる子。対照的な2つの家庭の画像1
『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)

 3月30日放送『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)は、題して「悲しくても……いつかは涙を拭って笑う人生の夢SP」。悲しみを乗り越えんとするのは同じだが、あまりにも対照的な2つの家庭が登場した。

母の記憶がない息子からの質問「お母さんの料理っておいしいの?」

 埼玉県入間市のスーパー銭湯でスタッフが声を掛けたのは、週1のペースでこの銭湯へやって来るという父子。48歳のパパと9歳の男の子である。「家、ついて行ってイイですか?」と尋ねると、「人様に見せるほど綺麗な家ではない」とパパは渋ったものの、息子さんが乗り気だったため取材はOKとなった。

 というわけで、父子の車に同乗して彼らの家へ向かうことに。車中でスタッフは2人にインタビューを行った。その中に、息子さんへのこんな質問があった。

――普段はどんなところで遊んでる?
「お父さんが仕事してるから、学校が終わったら学童に行ってる」

 そんなこんなで、父子の家に到着。そこは立派な一軒家で、12~13年前に建てた家だそうだ。ということは、子どもが生まれる前に買った家ということ。息子さんが生まれたのは、パパが39歳のとき。比較的、親が高齢になってから生まれた子どもだった。

 玄関を開けると、生活感がスゴい! 確かに整頓されているとは言い難い状態だ。話し方は賢そうなパパだけれど、掃除は苦手の模様。家のあちこちには息子さんのおもちゃが散らかっている。ただ、玄関を上がる際にちゃんと靴を揃える彼を見て、ちゃんとしつけはできていると察することができた。スタッフに「何か飲みますか?」と尋ねてくる辺り、小学生男子とは思えない気配りである。

 そんな息子さんが、おもちゃの数々をスタッフに紹介してくれた。車やロボなどいろいろな模型があり、それらの塗装にハマっているらしい。

――1人でやるの?
「1人で。兄弟もいないし。だいたい、玩具で遊んだりしてる」

 散らかっているのは、キッチンも同様だった。逆に言えば、普段から料理をしているということ……という印象を、パパ自身が否定した。

「(料理してる)風ですよね。自分はほとんど料理していません(苦笑)。平日の夕飯の用意は、ほとんどうちの母親がやってるので。土日だけは自分が。平日は会社から帰ってくるのが遅くて、学童の迎えもうちの母親が」

 ずっと気になっていたが、この家に奥さんはいないのだろうか? 

息子 「亡くなった」
父  「そうだね(苦笑)。2015年かな、亡くなってますね」

 父子家庭で、現在は2人で生活しているそう。弟と妹ができる前にママは他界した。以来、パパは再婚していない。おもちゃを1つの部屋にまとめずあちこちに置いているのは、寂しさを物で埋めるためだろうか? いや、もしかしたら「寂しい」という感情自体ないのかもしれない。

息子 「お母さんの料理っておいしいの?」
父  「そりゃあ、おいしかったよ」
――お母さんの記憶、あったりする?
息子 「う~んと、お母さんの記憶かあ……。あんま、ないんだよなあ」

 肺がんで亡くなった母親の享年は41歳。息子が3歳のときだ。一番可愛い頃である。きっと、母は頑張って生きようとしたはずだ。でも、息子に母の記憶はほとんど残っていなかった。物心つく前の記憶は覚えている人のほうが少ない。覚えているとしたら幼稚園以降がせいぜいだろう。母親がいない生活が彼にとっては普通なのだ。同情されても正直、本人はよくわからないのかもしれない。仕事からパパが帰ってくるのは、いつも夜10時。それが彼の日常だ。

――お父さんは料理してくれることある?
息子 「あんま、ない」
父  「週末は一応してるんですけど……(苦笑)」
息子 「でも、おばあちゃんの料理はおいしい」

 おばあちゃんがいてくれてよかった。一方、学校での生活はうまくやれているのか?

息子 「(ママが)いないから馬鹿にされたりすることは、たまにある。遠くから聞こえてきたんだけど、コソコソ話してて『お母さんいないらしいよ』って言ってて、すごく悲しい気持ちになった。だって、がんで死んだからさあ、生き返らないんだから、どうすればいいんだよって話なのに。馬鹿にされたかもしれなかったから、それは嫌な気持ちだった」
父  「そりゃそうだな(泣)」

 親が家でコソコソと話題にし、それが子どもに伝わる。それが、この手の陰口のパターンだ。現代はシングルファザーだってシングルマザーだって、たくさんいるというのに。息子からの報告を聞き、泣いてしまったパパ。カッコいい容姿をしているし、その気になれば新しい奥さんは見つかりそうな気もする。でも、そんな問題ではないのだろう。部屋の散らかりようを見るにつけ、彼は今も妻の死を引きずっているように感じた。

息子 「でも最近、父ちゃんは夜9時前に帰ってきたりするから」
――嬉しい?
息子 「うん。風呂とか、あんま行かないところに連れて行ってくれるのは好き」

 亡き母は無念だったと思う。息子の成長を見たかったはずだ。でも、この子はいい子に育っている。彼は今、パパの友人のスキークラブに通っているそうだ。映像を見ると、すでにスイスイ滑れる腕前である。

息子 「オリンピックでスキーの選手になってみたいな」
父  「!? 初めて聞きました(笑)。オリンピックほどとはつゆ知らず……」
息子 「夢はデカく持ったほうがいい」
父  「相当、練習しないと」

 パパは息子のために頑張ってスキー代を稼がなければならない。そして、いつかオリンピックで彼のことを応援できたら最高だ。

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