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「筋肉とデートしてる」「地球ってジムだから」…パワーワード続出

あのちゃんも困惑…4人の筋肉たちによるロケ番組『ぶらり筋道中 マッスル旅行』が前代未聞

視聴者の箱根の思い出が、筋肉で侵食されていく…

 次に一行が向かったのは、箱根彫刻の森美術館だった。また、彼らの見方が独特なのだ。彫刻を見ながら「広背筋がデカすぎる」「鍛えすぎ」と、なんでも筋肉で解釈する。同美術館には筆者も行ったことがあるが、筋肉目線で作品を見たことがなかったから、彼らのコメントは新鮮だった。

 そして、そんな彫刻と同じポーズで撮影し始めるマッチョたち。この強引なコラボで、アートと筋肉の融合を目指すらしい。しかし、筋骨隆々な作品を前にすると「彫刻に負けたくない」とスイッチが入り、融合どころか対抗意識をむき出しにするから穏やかじゃない。力んで、パンプアップして写ろうとするのだ。まさに、新しい芸術の楽しみ方。彫刻でこんなに遊べるなんて知らなかったが、アートの作者に怒られないか不安である。あと、過去に行った箱根の思い出がどんどん筋肉に侵食されていくので、視聴者の我々は困惑してしまう。

 アートの次は、自然。マイナスイオンを浴びるべく、一行は箱根の森林に足を踏み入れた。あえて足の踏み場が悪い坂道でスクワットしたり、そこらへんにある石や丸太で筋トレを始めたり、まさに「地球はジム」である。

 というか、石だったり丸太だったり、次第にマッチョたちによる“筋トレモノボケ”の様相になってきた。しかも、「みんなでスクワットやりましょう!」と、スタッフまで筋トレの巻き添えを食らう始末。雑木林の中で大勢でやるスクワット、いい番組だ。

 そのまま、アスレチックコースにもお邪魔したマッチョたち。『SASUKE』(TBS系)に出るといつも序盤で脱落する春日(2010、2020、2021年に出場)を例に出すまでもなく、マッスルとアスレチックは体の使い方の種類が違う。とはいえ、決して無駄じゃない。

ナレーション 「アスレチックはバランスをとるため、体幹が鍛えられる。まさに、自然の中のジムなんだ」
横川 「(握力を鍛えると)認知症予防にもいいらしいですよ」

 カオスなわりに、普通に役立つ情報をねじ込む構成に混乱する。さて、アスレチックを制覇したあとはプロテインの補給だ。不安定な足場に右往左往していたマッチョたちも、プロテインを飲んで一息つけたようだ。

おたけ 「ホッとしますよね、飲むと」
塚田 「安心する!」
あの 「プロテインを安定剤にしている(笑)」

「プロテイン=精神安定剤」とマッチョを定義した、あのちゃんのコメントが冴えている。

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