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山下達郎インタビュー回が『関ジャム』史上最高。なぜ、彼は「売れよう」と思ったのか?

山下達郎ロングインタビューが『関ジャム』史上最高の回。なぜ、彼は「売れよう」と思ったのか?の画像1
『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)

 6月19日放送『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)は、山下達郎の特集であった。山下を敬愛する識者からの質問に本人が回答、その音声がスタジオで紹介される90分超えのロングインタビューである。

 山下といえば、ラジオ番組『山下達郎のサンデー・ソングブック』(TOKYO FM系)が毎週放送中。肉声自体はそこまでレアじゃないし、決して謎なイメージはない。ただ、山下の声がテレビの地上波に乗るなんて、やはり貴重だろう。彼の今までのテレビ出演は、シュガー・ベイブとして音楽番組『ヤングインパルス』(テレビ神奈川)に出た1975年7月の1回のみ。あとは、本人出演のmaxellカセットテープのCM(1980年)が印象的だ。実は、勝新太郎主演の刑事ドラマ『警視-K』(日本テレビ系)出演の予定もあったが(勝新の娘・奥村真粧美が山下のファンだった)、視聴率不振による打ち切りで実現しなかった。

「プロが厳選した超絶名曲」と題し、まずは山下の代表曲が紹介されている。最初に取り上げられたのは、超名盤『FOR YOU』(1982年)のオープニングを飾る「SPARKLE」だった。カバーされまくり、サンプリングされまくりの1曲だ。

 冒頭のギターが必聴である。フジファブリックの山内総一郎は「ギター史上最高のカッティングプレイ」と評したが、オーバーではなくこのカッティングを聴くと鳥肌が立つ。弾いているのは、もちろん山下本人。友人から5万円で譲り受けたテレキャスターの“鳴り”が良かったため、「この音色を生かした曲を作りたい」と制作された曲である。今聴いても古くないのは当然。ソウルがリバイバル的に脚光を浴びているから……ということではなく、世界的なポピュラーミュージックのピークは70年前後なのだから当然。まさに、山下がバンド仲間と自主制作盤『ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY』(72年)を完成させた頃だ。

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