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ABCお笑いグランプリ、東京勢が決勝進出を上回る―移り行く大阪客層の変化

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オズワルド(画・新道竜巳)

 6月23日19時「第43回ABCお笑いグランプリ」の決勝へ進出した12組が発表になりました。

 準決勝の大阪予選からは6月21日ABCホールから、カベポスター、天才ピアニスト、ドーナツ・ピーナツ、ハノーバーが出場5組。一方、東京予選からは6月22日シダックスカルチャーホールから、青色1号、かが屋、こたけ正義感、Gパンパンダ、ダウ90000、フランスピアノ、ヨネダ2000、令和ロマンの7組が勝ち上がりました。

 過去の準決勝では、大阪から全組決勝進出だった時もありましたが、2021年から準決勝は東京と大阪で別々に行う事になりましたね。そこで決勝へと勝ち上がる確率がかわり、東京予選のほうが大阪予選よりも勝ち上がる数が増えてきたようにも感じます。

 たしかに、2021年も東京からのほうが多くて7組、大阪予選から5組となっていました。

 これまでは、準決勝は大阪1日だけで開催していました。2018年は東京から5組、大阪から7組。2019年は、東京から6組、大阪から6組。2020年は、東京から4組、大阪から8組。東京組からは、多くても半数以上が決勝に進出したことはなかったんです。

 この大会の歴史は長く、第1回目は「ABCお笑い新人グランプリ」という名前で1980年に始まりました。当初は漫才部と落語の部に別れており、漫才の部の優勝は最優秀新人賞という称号を与えられます。1984年の第5回ではダウンタウンも受賞しています。また、1990年の第11回では、伝説の漫才師・ベイブルースが最優秀新人賞を受賞するなど、大阪の実力のある芸人さんが優勝する大会として名を馳せていきます。それが2012年に「ABCお笑いグランプリ」に名前が変わり、関東の芸人もこのタイミングで決勝で名前を見かけるようになっていきます。

 そしてスタートから38年後となる2018年のABCお笑いグランプリでは初の東京で活動するファイヤーサンダーが優勝を収めました。これが大きな転換点だと思うのですが、意外と噂になっていませんね。

 ただこのお二人は、大阪NSC34期生出身なんです。ただし、大阪での活動期間は2014年から2015年の1年間のみで、今はワタナベテンターテインメント所属なので東京芸人と扱ってもおかしくはないと思います。そんなことを思っていた中、2021年には完全に東京で活躍する芸人、オズワルドが優勝を獲得しました。

 では何故、これまで東京の芸人さんは優勝できなかったのか。そもそも大阪の朝日放送テレビ(ABC)主催の大会で、1980~2011年までの間は東京芸人が出場していなかったので優勝しようがなかったことはわかります。

 そして、2012年に名前が変わり、そこから6年目にして初の東京芸人優勝です。東京芸人が優勝できた理由、それは土地柄のせいもあったのかもしれません。

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