新潮砲第2弾、皇居内を1時間も“散歩”していた謎の中国人男と皇宮警察の“隠蔽”

飯田GHD、“常態化”した社長のパワハラと公私混同に「定義が難しい」

　飯田グループホールディングス株式会社（以下、飯田GHD）は、戸建て分譲の国内最大手だそうで、2022年3月期の売上高が1兆3800億円、時価総額は約6000億円を誇り、およそ1万3千人の社員を抱える東証プライム上場企業だという。

　しかし、文春によると、昨年社長に就任した兼井雅史（55）の言動を巡り、公私混同やパワハラを批判する告発文書が監査役などに送付され、監査役らが社員らに対する聞き取り調査を始めているというのである。

「兼井氏は法政大学を中退後、1992年に飯田産業（現在は飯田GHDの子会社）に入社。2006年に飯田産業社長に就任し、昨年4月には飯田GHDの社長に就いた。現在は子会社ファーストウッドの社長や、他の子会社の取締役も兼務している」（経済部記者）

　告発理由のひとつは、「従前より兼井雅史による従業員へのパワハラが常態化しており、グループ内において相当数の従業員が退職に追い込まれている」ということだそうである。
いまひとつは公私混同疑惑。「奥さんが通っている教会の施工に関し、従業員を使って施工させている。自宅の施工にも社員を酷使して関与させている」というもの。

　告発文の末尾には、「兼井社長のグループ会社を含む取締役の解任等の処分を求めます」と記されているそうだ。

　文春は、飯田GHDの常勤監査役を務める石丸郁子に取材を申し入れ、石丸以下、計4名の監査役（社外含む）が取材に応じた。

――告発文書に関して、監査を行っている？

「文書を受け取って、監査役会で共有しながら現在調査を続けています。兼井社長は兼務の状況も多いので、調べるところが大変多く、時間は相当かかるだろうなというところです」

――パワハラ被害を訴える声があがっている？

「パワハラと受け止められるものもある。そうじゃないっていう人もいる。パワハラの定義が難しい」

――自宅と教会の建築に関しては？

「今、書類を集めている最中です。適切な利益を会社が取っているのかどうか、という観点で監査役として見ていきます。自宅の建築に関してはまだ（工事が）完全には終わっていない状況で、最終精算に至らないとわからない部分もある」

――最終的には兼井氏にもヒアリングをする？

「そうですね。『監査役が機能していない』と言われるのは避けたいので、そこは徹底して厳しくやります」

　本当に厳しくできるのか？

　さて、テレビが一億日本人をバカにすると喝破したのは大宅壮一であった。

　それから長い年月が経ち、その予言が的を射ていたことが、いまさらだが、よくわかる。
もはや手遅れだが、精神科医の和田秀樹もフライデーでこういっている。

「テレビを見ていると、脳の情報処理のシステムがおかしくなって、その結果、バカになるんです」

　和田いわく、現実の世界には白と黒の間に必ずグレーがある。しかも薄いグレーから濃いグレーまでグラデーションがある。だがテレビは、グレーを無視して「白か黒か」を決めつける。

　見ている人間は、「白か黒か＝2分割思考」を身に着けてしまう。その結果、

「子供は成長するに従って、ものの考え方を学びます。好きと嫌い、良いと悪い、白と黒の間にグレーがあるということを学ぶんです。そのグレーの種類がいっぱいあればあるほど、成熟度が高く、思考が深まっているということ。グレーを豊富に認識することが大人になるということです。でもテレビは、せっかく成長した大人の思考を白と黒だけの2分割思考に戻してしまいます」

　こんなことを今さらいわなくてはならないことが、この国の痴呆化がいかに進んだかを表している。

　和田のいうように、若い人間は、もはやテレビなど見てはいない。一番テレビ的思考にどっぷりはまっているのは、茶の間の年寄りである。自分がバカになったことさえ気づいてはいないのが多すぎる。

　ワイドショーなんか見ていないで、外に出て太極拳でもしたらどうか。