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「今日は慣れないフリートークに全力で臨みます」

オードリー春日×パンサー尾形×あばれる君! ハチャメチャ鼎談のかつてない発汗量

パンサー尾形、死がよぎったら娘に「もし何かあったら保険金も入るから」

 この3人は全員が既婚者。仕事も順調で、妻と子どもを持つ成功者だ。つまり、彼らの両肩には大きな責任がのしかかっている。

春日 「体、張るじゃない? そのときに『あ、やべえ。これでえらいことになったら家族が困るな』みたいな、それは別にない?」
尾形 「俺は絶対、電話しますもん。『今日、パパ頑張ってくるから、もし何かあったら保険金も入るから……』」
春日 「(笑)」
尾形 「『保険金も入るから、しっかり楽しく生きろ』『悩まずに楽しく生きろ、自分の人生1回きりなんだから』って言って、俺は飛び出します」

 危険な仕事に行く直前、「何かあったら保険金が入るから」と家族に伝えて出発する尾形。死がよぎったら、娘に熱い言葉を残すそうだ。芸人の子育ては、やはり大変である。

 尾形の話に、あばれる君もシンパシーを受けたようだ。

あばれる君 「僕は(危険な仕事の前は)家出るときに、強めに『行ってきます』って言います。『行ってきます!』」
尾形 「もう、そこに全部が集約されてるわけだ」
あばれる君 「『この“行ってきます”でわかるでしょ?』っていう。『行ってきます!』」
春日 「普段の『行ってきます』は、どんな感じ?」
あばれる君 「……行ってきます」
尾形 「今日のときは?」
あばれる君 「……行ってきます」
尾形 「無人島のときは?」
あばれる君 「行ってきます!」
一同 「……」

「行ってきます」で違いを見せようとし、空回りするあばれる君。話を広げる人も収める人もいないため、3人の居心地が悪そうだ。そろそろ、全員が一刻も早く終わりたがっているようにも見える。

彼らがいつも全力で仕事に臨む理由

尾形 「元気でいきましょう! もう、本当に元気だけは負けずに」
あばれる君 「声張って! 体張って!!」
春日 「汗かいて」
尾形 「笑われたっていい!」
あばれる君 「それも笑いの形で!」
春日 「ありがとうございました!」
尾形&ばれる 「ありがとうございましたー!」

 誰も終わり方がわからないため、メチャクチャな流れでまとめに入る力技。特に、大きい声でなんとかしようとする尾形だ。「元気でいきましょう!」が締めの言葉って、アントニオ猪木じゃないんだから。あと、タイムアップを告げられるのではなく、自ら収録を終わらせるパターンもめずらしかった気もする。

 間違いなく、番組史上最高の発汗量と発声量だった。「尾形とあばれる君のケンカを仲裁する春日」という流れを、何度見せられただろう? なんだかんだ、芸歴の長い3人なので成立させられると思っていたが、余裕でボロが出て最高だった。

 肝は、「番組史上最高の発汗量と発声量」と「『水ダウ』の呪縛」だ。「これはドッキリでは?」と疑いながら収録しているため、結果的に全力で仕事に臨んでいた今回の3人。たまにこういう“NOドッキリ”があるため、図らずも彼らは「すべての仕事に全力で取り組む」という姿勢を貫くことになる。

 だからこその愛おしい3人であり、欠かせない3人なわけだ。最近見たテレビ番組の中で、一番面白かったかもしれない。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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てらにしじゃじゅーか

最終更新:2022/10/24 02:32
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