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宮下かな子と観るキネマのスタアたち46

『ベイビーわるきゅーれ』殺し屋・ちさとの勢いと笑いのセンスをこなす髙石あかり

『ベイビーわるきゅーれ』殺し屋・ちさとの勢いと笑いのセンスをこなす髙石あかりの画像1
イラスト:宮下かな子

 連載の作品選びを自由にさせて頂いてから、人に会うと「面白い作品ある?」と聞いて観るようになったのですが、この前チーフのAマネさんから『サマーフィルムにのって』の流れから教えてもらったオススメが 阪元裕吾監督の『ベイビーわるきゅーれ』。こちらも昨年2021年に劇場公開し、話題になっていた作品で 『サマーフィルムにのって』同様、乗り遅れ感は多少あるのですが……全くバイオレンス・アクション映画に熱くなれる人間じゃない私でも、めちゃくちゃ面白かったので! ご紹介させて頂きます! 因みに配信では現在U- NEXTで観られますよ。

 女子高生殺し屋のちさととまひろは、高校を卒業後、普通の社会人としてアルバイトも試みながら同じ家 で共同生活を送っている。ある時ヤクザの恨みを買ってしまい……というバイオレンスコメディ。

 ”アクション映画””殺し屋”というと、やっぱりカッコいいおじさまたちの痛々しいゴリゴリなものを思い浮かべてしまうけど、こういう殺し屋もアリだな! むしろかっこいい! と思える可愛らしい女の子コンビの殺し屋。「携帯忘れた~」くらいの軽いテンションで、家のクッションカバーに隠していた銃を手に取りファーバッグに入れる姿は超新鮮。殺し屋業務も淡々と、「え?もう終わり??!」と拍子抜けするほど瞬時にこなすのですが、それもむしろリアルに思えてきます。

 本作の魅力は緩急差。単調には描かれていないそれぞれの人物像や、ちさととまひろコンビの凸凹感、スピード感あるアクションシーンと、それ以外のダラダラした2人の日常のやりとりなど。どれをとってもメリハリがあって視聴者を飽きさせない。私はやっぱり、2人のダラダラしたくだらない会話がもう、大好きで! キャラクター性の異なる2人が同じ空間で日々を過ごしている距離感が本当にリアルで、どうやってここまで距離詰めたんだろうと聞いてみたいくらいお芝居してる感が全くない。

 特に、ちさとがカップ麺の汁を飛ばしてまひろに注意されるも、その後もわざとらしくフーフーしてズルズル啜って、まひろに引っ叩かれるやりとりに笑いました。

 2人のやりとりの中に抑揚をつけているのがちさとのキャラクターなのですが、ちさと役の髙石あかりちゃん、天真爛漫でコロコロ表情を変えるけれど、ふとした時に彼女の心の葛藤が一瞬だけ見えたりしてすごく魅力的で。あまりにお芝居が上手なので、気になってSNSを覗いてみたら、作中の気怠い感じとは全く印象が異なって、ちょっぴりミステリアスな感じもあるけど王道の華やかさもあってびっくりしました。

 いやしかし、このちさとの勢いと笑いのセンスをこなせる役者さんは、なかなかいないんじゃないかな、と思います。私の推しメンになりました。

 まひろを演じる伊澤彩織さんは、現役スタントウーマンとしても活躍していて『キングダム』『るろうに 剣心最終章 The Final』など多数出演。まひろは普段コミュ症で人と上手く接することができない性格ですが、アクションシーンとなると超キレッキレでドキッとしてしまうほどカッコいいんです。

 ラストの約4分間の接戦は目が離せない……のですが、動きが俊敏すぎて、もはや凝視していても目が追いつきません(笑)。

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