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「オールナイトニッポンJAM」成立の裏に潜む、熱狂的リスナーの途方もない地道さと愛

文=高橋雄作(TP)|たかはしゆうさく(ティーピー)

「オールナイトニッポンJAM」成立の裏側に潜む、熱狂的リスナーの途方もない地道さと愛の画像1
「オールナイトニッポンJAM」HPより

――お笑い大好きプロデューサー・たかはし(TP)が見た、芸人たちの“実像”をつづる。

「オールナイトニッポンJAM」爆誕に震えた理由

 深夜ラジオの老舗「オールナイトニッポン」(ニッポン放送/以下、ANN)が、今年で放送開始から55周年を迎えた。ANNといえばこれまでビートたけしさん、とんねるず、ウッチャンナンチャンなどそうそうたるメンツがパーソナリティーを務め、現在もナインティナイン、オードリー、Creepy Nutsなど今をときめく面々が毎夜熱いトークを繰り広げている。

 来年2月には、55周年を記念してANN歴代パーソナリティ25組以上が次々に登場する大型特番を55時間連続で放送することが先日発表されて話題を呼ぶなど、今も昔も「ラジオといえばANN」と言っても過言ではない。

 そんな「ANN55周年イヤー」である今年6月、僕を含むラジオリスナーを震え上がらせる事件が起きた。

 ANNのサブスクサービス「オールナイトニッポンJAM」爆誕!!

「オールナイトニッポンJAM」(以下、JAM)とは、2000 年以降の放送を対象に、ANNブランドの番組音源が聞き放題になる月額500円のサブスクリプションサービスだ。平たく言えば、月500円でANNの過去回がかなりの数聞ける「魔法」である。これまで「大人の事情で無理なんだろうな」と勝手に思っていたANNのアーカイブ作品の数々が急にオフィシャルで現れたのだ。現時点で31番組+podcastで配信中の数番組が視聴可能、今後もっと増やしていく予定とのこと。

 僕は立場上「大人の事情」に敏感で、何度となくこの5文字を前に悔し涙を流してきた。だからこそ、このJAM爆誕が簡単ではなかったことは容易に想像がつく。いかにして大人の事情を打破したのか、どんな裏技を使ったのか、にわかに信じられなかった。

 9月19日「ラジオリスナーフェス2022」というイベントが渋谷ユーロライブにて行われた。僕はその中の1コーナー「奥森皐月×澤田真吾(ニッポン放送) 今聴きたい!オールナイトニッポンJAMについて」というブロックの構成と演出を運良く担当させてもらうことになった。澤田さんは「JAM」企画立案の中心人物、いろいろ伺う千載一遇のチャンス。どんな裏技で大人の事情を解決したんだ!

 しかもMCは僕の知り合いの「ラジオ変態JK」奥森皐月さん。この人もめちゃくちゃな奇人なのだが、それだけで1本書けてしまうのでこれはまた別の機会に。奥森さんは完全に「こっち側の人間」なので、本番では僕の思惑通り見事に聞きたいことを聞き出してくれた。

大人の事情①「Bittersweet Samba」使っていいの?
JAMについて、僕の最大の疑問は、ANNに欠かせないテーマ曲「Bittersweet Samba」の許諾だった。曲名を聞いてピンとこない人でも、検索したら「あぁあの曲か」と必ずなる。あれがないとANNとは言えないし、でも外国の曲っぽいし、一体どうやって許諾を取ったの?

澤田「『Bittersweet Samba』の許諾はニッポン放送内で『絶対無理』と言われていましたし、これまで何度かトライしたときもダメでした。でも1年以上かけて権利者の代理人の人と英語でやりとりしてOKをもらいました」

大人の事情②「コンプラチェック」とか、再編集大変すぎない?
当時より今のほうが規制も厳しいし、生放送だからスルーされていたものも、ほじくりかえされてしまう危険性があるのでは?

澤田「1話1話のチェックはめちゃくちゃ大変です。内容が今の時代に即しているかを必ずチェックします。あの番組やこの番組(イベントでは実名)など。あとはCMをカットして、“音源分離”と呼ばれる、BGMを除去して新しいBGMを載せる作業を何人かで手作業でやっています。なので少しずつの公開になってしまっているんです」

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