『オオカミちゃんくん』で話題！ 新野尾七奈インタビュー「Z世代って意識したこと、ないんです」

『テラスハウス』で人間としての道徳を学びました。

――現在、新野尾さんは、ビューティーモデルとして美容雑誌「美的」（小学館）、「MAQUIA」（集英社）に登場するほか、アパレルやコスメの広告などで活躍されていますが、デビューのきっかけは？

新野尾：2017年、高校1年生のときに、「TGC（東京ガールズコレクション）」のオーディション「TGA（東京ガールズオーディション）」を受けたことがデビューのきっかけでした。

　小学生のころ、少女時代さんが大好きで。コンサートに行くと楽しいし、みんな可愛いし、ダンスや歌をすごく頑張ってらっしゃる姿を見れるから、私も頑張ろう！　って思えるんですよ。今でもK-POPの女性アーティストは大好きで、NewJeansさんやBLACKPINKさん、TWICEさんとか、可愛い女の子を見てモチベーションにするというのは、もう趣味のひとつですね。

　そんなふうに昔から少女時代さんに憧れていたので、中学生のときに「少女時代さんみたいに人をハッピーにできる存在になりたい！」と思うようになったのが、芸能界を目指す動機になりました。

　私、もともと将来の夢が「学校の先生」だったんですよ。先生も、子どもたちをハッピーにできるから。ちょっと前まで大学に行って教員免許を取るか、お仕事一本に絞るか迷っていたくらいだったんですけど、より多くの人にハッピーを届けたいと思ったときに、表に立つ人だったら、もっといろんなことを発信できるなと思って。
　
　それプラス、自分はどこまでできるのか試したい気持ちもありました。だから、ここにいるのは、人をハッピーにしたいからでもありつつ、やっぱり自分のためもあるんです。

――ビューティーモデルとしての活躍はいつから？

新野尾：TGAで雑誌賞とレコードメーカー賞をいただいたあと、事務所に所属して、「C CHANNEL」（動画メディア）のメイク動画に出演させていただけることになったんです。その現場のヘアメイクさんに大御所の方が多かったのですが、いろいろと紹介してくださって、雑誌とかの撮影にも呼んでいただけるようになりました。

　他にも、サロンモデルをしているのを見た雑誌の編集さんが直接連絡をくださったりとかもして。周りの人がつないでくださるご縁が本当にありがたくて、ずっと助けられています。

――新野尾さんのキャラクターが周囲の人を巻き込んでいるような気がします。

新野尾：でも最初は、両親も祖母も私が芸能界でやっていけるか心配していたので、「1年以内に結果を出せなかったらやめる！」って宣言していたんです。みんな無理だって思ってたから、いざいろいろと撮影に呼んでもらえるようになると、「え、意外に!?」って驚いていました（笑）。それからは、家族も「七奈がそれが正しいと思うなら」って応援してくれるようになって。

――少女時代のほかに、新野尾さんが影響を受けてきたカルチャーはありますか？

新野尾：少女漫画が好きだったので、小学生のころは『極上!! めちゃモテ委員長』（小学館）を熟読、研究して育ちました。中学生時代は『ヒロイン失格』（集英社）が大好きで。この前も読み返してたんですけど、主人公の松崎はとりちゃんが、私そっくりなんですよ（笑）。人に明るいと言っていただけるように育ったのも、きっと漫画のおかげだと思います。
　
　あと高校生のときは、『テラスハウス』（フジテレビ系、Netflixの恋愛リアリティ番組。2012年～）にハマって、人間としての道徳を学びました。

――人間としての道徳？

新野尾：リアリティ番組って、視聴者側は俯瞰でメンバーたちのやりとりを見れるから、「こんなときにこれを言ったらダメじゃん！」とか、「ここは素直にならないと！」とかが、やっぱりよくわかるんです。ダメなことをしたあとはやっぱり揉め事が起こって、「そうだよね……」ってなるし。

　だから、自分もこういうときは人にこういう伝え方をしようとか、これはしないでおこうとか、そういう学びがありました。

　あとは、ちょっと前までNetflixの『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』にハマってました。これも、とくにキム・カーダシアンの考え方とか行動が、めちゃくちゃ勉強になるんですよ！

――そんなリアリティー番組好きな新野尾さんが「オオカミ」シリーズに出演を果たしたのも感慨深いですね……！　では、今後の目標は？

新野尾：いっぱいあります！　一番の目標は、28歳までに『紅白歌合戦』（NHK）の司会をやること！　『紅白』は毎年、家族と一緒に観てるんですけど、司会の方ってみんな、大活躍されているし、いろんな人から愛されていて魅力的。あんなふうな存在になりたいです。

　もちろん、ビューティーモデルとしても頂点を極めたいので、美容誌の表紙を飾れるようにもなりたい。あとは、清涼飲料水とかお菓子とかの、爽やかで可愛いCMにも出たい。演技のお仕事にも興味があります。女子高生役を演じてみたいから、キラキラな青春映画のヒロインとか。ヒロインを邪魔する性格の悪い子の役もやりたい（笑）！

――新野尾さんのヒール役は、最終的にヒロインたちと仲良くなっちゃいそうな気がします。

新野尾：それから、朝ドラも出たいし、『世にも奇妙な物語』（フジテレビ系）にも出てみたいです。夢が本当にいっぱいありすぎるので、これからもハッピーに頑張ります！