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コムドット「ゴールデン冠番組」に意欲も課題浮き彫り「Snow Manすら…」

コムドット、テレビ進出の課題は「控えめなテンションと受け身の姿勢」か

 そして、『コムドットって何?』が深夜放送だったことが「最初はめちゃめちゃ悔しかった」というやまとは、次なる目標として「僕は、ゴールデンで冠(番組が)欲しい」と発言。現在、10~20代を中心に支持を集めている彼らだが、これからは「30~40代の女性に好かれたい」といい、やまとは「(その年代の女性が)習慣で(テレビを)つけたところに移り込むっていうのが、“マスを獲る”ってこと」と語っている。

 なお、『コムドットって何?』の作家には、早い時期からテレビとネットに融合に挑戦してきた鈴木おさむ氏がおり、前出プロデューサーと同じくコムドットをテレビタレント化しようと画策している様子。

 これまで世間一般的に、「YouTuberのテレビ進出は難しい」「YouTuberはテレビに出るとつまらない」などと言われてきたが、テレビ的な番組にYouTuberをキャスティングするのではなく、YouTuberを魅力的に見せるための番組を、テレビ局がようやく本気で模索し始めたといえそうだ。

 一方で、『コムドットって何?』が6回にわたり放送されたことで、コムドットの“課題”が浮き彫りになったのも事実。

 中田との対談で、やまとが自分たちのことを「ファンの方しか見てくれないチーム」と分析していた通り、やはり『コムドットって何?』に対してネット上で賛辞を書き込んでいるのは“コムレンジャー”と呼ばれるコムドットファンばかりという印象があった。

 一方、ファン以外の視聴者からは、「こんなYouTubeみたいな企画、テレビでやる意味がわからない」「大久保さんたちがトークを回してるから成立してるけど、コムドットだけだったら見てられない」「ずっと受け身で素人臭い。これならジャニーズを出したほうがよっぽど気の利いたコメントするでしょ」と“素人臭さ”や“力不足”を指摘する厳しい声も多かった印象だ。

「テレビで見るコムドットは、控えめなテンションと受け身の姿勢がとにかく目立っていましたね。テレビタレントは突出した個性や技術がない限り、大げさなほどの高いテンションとスピード感を持って臨まないと、大人しい印象に映ってしまうんです。ましてやゴールデンの冠番組となると、ジャニーズやLDH勢でもなかなか持てない状況。あのSnow Manでさえ、レギュラー冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)のゴールデン昇格はいまだに叶っていません」(芸能事務所関係者)

 国民的スターになって「日本を獲る」ことを目標に掲げているコムドット。自信家キャラのやまとは、著書『聖域』(KADOKAWA)が40万部を突破するなど、現在出版業界からは引く手数多であるが、テレビ界も“獲る”ことができるだろうか?

 

 

鈴木紬(エンタメ系ライター)

元アイドル誌編集者。宮迫博之の焼肉屋「牛宮城」を誰かにおごってもらう日を夢見る芸能系ライター。芸能人のYouTubeやSNSのパトロールが日課。

すずきつむぎ

最終更新:2022/11/20 09:00
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