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コムドットはなぜ、シャネルから起用された側なのに炎上したのか?

コムドットはなぜ、シャネルから起用された側なのに炎上したのか?の画像1
コムドット 公式YouTubeチャンネルより

 皆さんはコムドットというYouTuberをご存知だろうか?

 以前僕がコムドットを記事に取り上げたときの冒頭の文章である。今やYoutubeを見ない人でもその名前を聞いたことがあるほどのトップユーチューバーへと成長した。知らない人の為に説明すると登録者350万人越えを誇る男性5人組で新世代YouTuberの代表格である。”地元ノリを全国へ”というスローガンを元にリーダー「やまと」「ゆうた」「ひゅうが」「ゆうま」「あむぎり」の幼馴染5人で構成されており、今や若者たちのカリスマ的存在である。そんな彼らはどこの事務所にも所属せず、リーダー「やまと」を代表取締役とし、スタッフも仲間内で固め大人の介入を許さないという徹底ぶりで自分たちのやりたいこと、やるべきことを貫き通している。

 だが若さゆえに、過去に何度か炎上騒ぎを起こしてしまうこともあった。21年3月、コロナ禍で緊急事態宣言下にノーマスクで宴会を開催してしまったり、その3カ月後に他のYouTuberの誕生会に参加し、また同じような問題で炎上。リーダー「やまと」のプライベートを撮影しInstagramへ投稿した一般人へ脅迫するようなDMを送ったり、深夜のコンビニで騒いでいたら警察を呼ばれる事態になってしまったり、花火禁止の公園で花火、飲食禁止の公園で飲食などなど、細かいものを合わせるとかなりの数の炎上をしている。

 そんなコムドットがつい最近、また炎上してしまったのだ。事の発端はファッション雑誌「VOGUE GIRL JAPAN」(コンデナスト・パブリケーションズ)にてコムドットが世界的ハイブランド「CHANEL」の人気香水「CHANCE」とPRタイアップ記事を配信したことによるものだった。これに対し「シャネルのイメージと合わない」「シャネルが安っぽく見える」「炎上している人たちだからハイブランドの価値が下がる」といった批判が殺到し、またも炎上騒ぎになってしまったのだ。

 今回は元芸人目線で、なぜコムドットは炎上してしまったのかを分析していく。

 そもそもなぜ「CHANEL」はコムドットを起用したのか。「VOGUE GIRL JAPAN」によると、既成概念やルールに縛られる事なく、飽和状態と言われていたYoutubeに風穴を開け、自分たちでチャンスを掴みに行くその姿が、フレグランスの世界に革命をもたらしたガブリエル・シャネルの姿と重なる部分もあるという理由だった。まさにこの「CHANCE(チャンス)」という香水ならではの人選といったところだろう。

 このように真っ当な理由を書いているにも関わらず「イメージと合わない」や「ブランドの価値が下がる」と言われてしまうのはYouTuberという職業自体のシステムにも原因がある。

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