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藤島ジュリー景子社長「私たちの仲間が、どう生きることが…」日経元旦広告に見たジャニーズの“焦り”

ジャニーズ事務所ジュリー社長の“謎メッセージ”と“焦り”

 さて、元旦の日経にジャニーズ事務所のジュリー社長がメッセージ広告を出したことが話題である。

――明日の“私たち”へ。一歩ずつ。

 ジャニーズ事務所誕生から61年。日本の音楽シーンの変遷の中で積み重ねた歩み。それは心が躍る瞬間を生み出し、“夢と希望”を届けることにありました。

 あらゆるビジネスがそうであるように、求められるものが変化する中、タレントへの温かいご声援と、輝きを生み出すためにご尽力いただいた皆様の存在に支えられて、今、私たちはこの場にいることができています。

 世界の人々が“生きること”を考えさせられ、一斉に立ち止まったこの数年間。私自身も、ジャニーズ事務所の未来に全責任を負う立場となる中で、「音楽やエンターテインメントに何ができるか」「私たちの仲間が、どう生きることが幸せか」を問い続ける日々でした。

「私たちが、社会に提供できる価値とは」「私たちが大切にしてきたものは」

 その答えを考え抜き、「変えるもの」と「変えないもの」の軸を強く持つこと。それが今、一番必要なことだと感じています。

 タレント、支えるスタッフ、舵取りを担う経営者が、同じ目線で語り、夢を分かち合う。それぞれが未来を見つめ、プライドを持ってプロとして技を磨き、思いをぶつけ合う。そこで生まれる絆が、支えてくださるファンの皆様とも重なった時、また新たな風景が見られると確信しています。

 2023年、始まりの日。これからの歩みに、皆様のまなざしが共にあることを願って。

 株式会社ジャニーズ事務所 代表取締役社長 藤島ジュリーK.――

 何をいいたいのか分からない、不思議な代物である。この文章の背後から漂ってくるのは、彼女の焦りである。

 自分がこれだけ一生懸命、事務所の人間たちを思っているのに、なぜ分かってくれないの。なぜ、次々に辞めていってしまうのか。どうすりゃいいのさ思案橋である。

 

 滝沢秀明に代わってジャニーズアイランド社長になった井ノ原快彦も、デイリー新潮(01月01日)のインタビューに答えている。少し紹介してみよう。

――こうして慣れない社長業に悪戦苦闘している間も、所属タレントの退所報道が相次いだ。11月4日、ジャニーズ事務所は、5人組グループ「King & Prince」から平野紫耀(25)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)の3人が今年5月にグループから脱退し、順次、事務所を退所すると発表。12月20日には、7人組「IMPACTors」の退所を「文春オンライン」が報じた。

 IMPACTorsは井ノ原が管轄しているジャニーズJr.である。退所報道は事実なのか。

「はい。12月中旬にNHKの音楽番組『ザ少年倶楽部』に出演する彼らの楽屋に仕事の提案をしに行った際に、突然、向こうから切り出されました。びっくりしましたけど、『そうか、わかったよ』って。話し合いは短時間でしたが、彼らが真剣に将来を考えて大事な決断を下したとわかった。寂しい反面、同じ男として、同じジャニーズとして彼らを気持ちよく送り出したいと思っています」

 ひと昔前まで大手芸能事務所では、タレントの独立や移籍を制限する慣習があったが、「もうそんな時代じゃない」とも語る。

「タレントそれぞれの人生があるのは当然のことです。ジャニーズだけが人生の選択肢じゃない。現に僕らがやっていたV6の森田(剛)も事務所を辞めました。確かにそれがきっかけでグループは解散となりましたが、僕らにとってはまったくネガティブな話ではなかった。みんな40代になっていたし、坂本(昌行)くんなんて50に差し掛かっていた。キャリアもあったし、なんとなくこのままでもズルズルはやっていけたとも思う。でも、森田のおかげで“本気でやろうぜ”って、最後に完全燃焼させて、抱き合いながらV6をきれいに終わらせることができたんです」

 King & Princeの3人に対しても同じ思いだと語る。彼らは海外進出を希望していたが、事務所の方針と合わずに脱退を決めたとされている。

「仲間が離れていくのはもちろん寂しいことですが、これからも芸能界で共に戦っている仲間であることに変わりはないです。『海外進出をめぐる方針の違い』とは僕は彼らからは聞いていないので、本当のところはわかりません。けれど、もし彼らがそう思っているならば、思う存分やればいいと思う。人生若いうちが勝負なんだから」――

 まことに物わかりがいい答弁だが、ジュリー社長も井ノ原も、なんとか退社するアイドルたちを引き留めることに必死だということは伝わってくる。

 どうやらジャニーズ崩壊寸前という危機感は2人とも共有しているようだ。

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