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2023年の「絶対に映画館で観てほしい」映画8選

キスマイ・藤ヶ谷のクズぷりをより感じる… 映画館の価値を再確認する新作たち

文=ヒナタカ

キスマイ・藤ヶ谷のクズぷりをより感じる… 映画館の価値を再確認する新作たちの画像1
多くの映画ファンからすでに注目が集まっている『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.

 2023年が始まってから早くも2週間がすぎた。すでに「映画初め」をした方も多いだろうが、この先も続々と注目作が公開される。ここでは、筆者が試写で観た中から「これだけは絶対に映画館で観てくれ……!」と心から願えた映画から厳選8作品を紹介しよう。

 もちろんどんな映画であれ、作品を「体感」するのにもっとも適した場所である映画館で観たほうがいい、というのはもちろんだが、それらは特に「映画館で観るべき」理由がはっきりあるのだ。一気に紹介しよう。

1:『モリコーネ 映画が恋した音楽家』1月13日より公開中

 『ニュー・シネマ・パラダイス』や『海の上のピアニスト』などの映画音楽で知られるエンニオ・モリコーネのドキュメンタリーだ。2020年7月にモリコーネがこの世に去るまでの5年に渡る密着取材が行われていると同時に、その青年期からの「音楽家」としての半生も語られる内容となっている。

 ハリウッド映画界の錚々たる顔ぶれが、唯一無二と言っていいほどのモリコーネの楽曲の魅力を語る様はそれだけでも面白い。何より、157分という長めの上映時間があっという間に感じられるほど、モリコーネの音楽に「浸れる」ことが、映画館で観てほしい最大の理由だ。ある程度の映画のリテラリーがあったほうが楽しめるが、一部の有名作を観ているだけでも感慨深いものがあるはずだ。

2:『そして僕は途方に暮れる』1月13日より公開中

 同名の舞台の映画化作品で、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔が「恋人から逃げて次々と知人の住まいを渡り歩いて人間関係を切り捨てていく」クズを熱演する、ほとんどブラックコメディと言っていい悲喜劇が綴られた作品だ。住まいを渡り歩くロードムービーという共通点をもってして、ダメ人間版『すずめの戸締まり』という言い方もできるだろう。

 映画館で観てほしい理由は、とある映画にまつわる「あるある」な言及があり、加えて映画館で観ているとより臨場感のある演出が施されていることだ。映画を観なれている人であれば、その優しくて、かつ良い意味での悪意も込められたメッセージをより「くらって」しまうはず。心抉られる映画体験をしたい方におすすめだ。

3:『ノースマン 導かれし復讐者』1月20日公開

 父の復讐と母の救出を心に誓った青年を追う、バイオレンス北欧アクション大作だ。監督のロバート・エガースは『ウィッチ』や『ライトハウス』など、人間の暗黒面をグロテスクな演出で紡ぎ出す様が面白く、同時に人を選ぶ作家でもあると思っていたが、今回はその作家性を存分に出しつつ、シンプルな復讐譚かつ二転三転する作劇を備えており、(PG12指定相当の残酷描写以外は)万人が楽しめるエンターテインメントに仕上げてみせた。

 映画館で観てほしい理由は、これまたシンプルに「バキバキに画がキマッている」こと。北欧の寒々しい風景、それにかぶさる過酷な出来事が、美しいと共により残酷に感じられる。驚くほどに大胆な「長回し」も、劇場のスクリーンで観てこその臨場感があるはず。後半からは「ここまでサービスしていただけるんですか?」と思うほどにさらなる見せ場も満載だ。

4:『エンドロールのつづき』1月20日公開

 映画を低劣と考える父親を持つ9歳の少年が、映画に心を奪われ、こっそり映画を見せてくれる映画技師の大人と交流をしつつ、友達と共にある作戦に挑む様を描く、インド版『ニュー・シネマ・パラダイス』と言える内容だ。しかも、監督自身の実話を元にしている。

 インド・アメリカ・フランス合作で、歌も踊りもなく、説明を極力排して、少年期の思い出を丹念に綴る、どちらかといえばアート系の作品だろう。『RRR』のようなエンタメ主体のインド映画を観慣れていると戸惑うし好みも分かれるかもしれないが、その語り口こそが重要だった。また、本作と同様に映画監督本人の自伝的作品は、スティーブン・スピルバーグ監督作『フェイブルマンズ』も3月3日に公開されるので、合わせて期待してほしい。

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