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中条きよし「年金いらないから750万払わない」無知すぎた詭弁、ほかスクープ15本

“おっさん王者”錦鯉ヒストリー

 さて、長嶋一茂というのは、野球選手としてはまるっきりダメだったが、ワイドショーなどのコメンテーターとしては売れっ子らしい。

 たまにテレビで観るが、いっていることはまともそうである。長嶋と母親譲りで顔も体格もいいから、テレビ映えする。

 だが、頭の中身は野球をやっているときと同じようである。新潮によれば、昔、江川卓を巡る「空白の1日事件」というのがあったが、それを「暗躍というか、画策というか、作戦を引いたのは親父」だと、江川のYouTubeチャンネルに出て話し、一茂は何度も江川に頭を下げたというのである。

 江川は当惑していたようだが、当時でもそんな話聞いたことないぞ。

 巨人は、江川を獲りたいがために、ドラフトのルールにある「抜け穴」を見つけて、強引に江川を獲ったのを「空白の1日」というのだが、失礼だが、長嶋監督(当時)にそんな知恵があるはずはないではないか。

 そんなこと、長嶋の子どもである一茂はわかりそうなものであろう。

 巨人OBの張本勲が怒る。

「『空白の一日』をミスターが画策したなんてことはないですよ。(中略)あの時、一茂は中学生だったわけで、何を知っていたというのよ。今度、彼に会ったら、どやしつけないといかん。オヤジさんを攻撃しているようなもので、喝ですよ、大喝です」

 長嶋は日本の最後の「至宝」だ。理由なく息子がそれを傷つけるのを許してはいけない。

 

 ところで、私はお笑いを見ない。たまに覗いてみたりするが、全く笑えないからだ。

 由利徹やコント55号の最盛期、やすきよを見ているから、面白くもなんともない。

 したがって、M-1などは関心がないのだが、50歳と43歳のおっさんが王者になった時があったというので読んでみた。

 錦鯉というコンビで、若いほうが渡辺隆、年上が長谷川雅紀。2021年のM-1で、7人の審査員うち5人が錦鯉に票を入れたというから圧勝である。

 2人は、7人が投票を終えるまで待てずに抱き合って泣いたという。

 2人がコンビを組んだのは、長谷川は40を超え、渡辺は33歳だった。コンビ名は、主催者から電話があった時、テレビで外国人が錦鯉を爆買いしているというニュースを見ていて、「じゃ、錦鯉でお願いします」といって決まったそうだ。

 40歳を超えても売れない長谷川が札幌へ里帰りして、10年ぶりに母親の前でショートネタをやるドキュメンタリーがあるそうだ。売れない芸人の悲哀を残酷なまでに映し出した作品だったという。

 結成してから2年が経ったが、まだ売れなかった。

 長谷川のバカっぽさが観客に伝わっていなかった。そこで、彼に大声で挨拶させてみようと思い立ち、それから売れ出したそうだ。

 2015年に復活したM-1に出て、連続して準々決勝で敗退するが、2020年にようやく決勝の舞台に立ち、翌年、王者になる。

 厳しい世界であろう。涙の数だけ強くなれるといういものでもないのだろう。笑いというのは極めて個人的なものである。

 同じギャグを聞いても、笑わないやつと笑うやつがいる。今のお笑いは声ばかり張り上げ、大仰な身振り手振りで、見ている者に笑いを押し付けるような気がしている。

 錦鯉というのはそんなことはないのだろうか。一度聞いてみるか。

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