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ジャニーズ騒動で常に露呈する“一族経営”の弊害…存在感増すジュリー氏の娘

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ジャニーズ事務所

 昨今、タレントの不祥事や脱退が度々起こり、無統制な印象が増していたジャニーズ事務所。創業者・ジャニー喜多川氏の精神を引き継ぎ、経営陣として奮闘していた元所属タレントのタッキーこと滝沢秀明が突然退社し、King & Princeのメンバーが脱退するなどでSMAP騒動以降、一時は落ち着いていたその揺らぎがリバウンドして騒がしい。

 特に、ポスト嵐と期待され、着実に国民的アイドルへのステップを踏んでいたキンプリ騒動に関しては、いまだに「信じられない」という声も多くやはり、事務所の何かしらのパワーが働き“空中分解させられた”という憶測も広がっている。

 SMAP騒動にしても今回の一連の騒動にしても、ここ数年ジャニーズのいざこざが起きる際にいつも露呈するのは、 “家族経営一本槍”というジャニーズの体質である。

 2019年にジャニー喜多川氏、その後に経営を引き継いだ実姉の藤島メリー氏を2021年に亡くし、日本のエンタメを象徴する巨大芸能プロダクションは、故・メリー氏の娘である藤島ジュリー氏が引き継ぐことになった。

「2016年頃から降って湧いたSMAP解散騒動の発端となったのは、メリーさんが『娘が候補ではなく後継者に決定している』と明言した週刊誌の取材でした。事務所の立役者で、ジャニーさんからも信頼されていた当時のSMAPチーフマネージャーとジュリーさんが“対立”しているのでは、と問われ『今日、辞めさせる!』とメリーさんは苛立っていたほどで、皮肉にもこの一件がトリガーとなり、マネージャーはやむを得なく退社にいたり、結果として世襲制という大きな会社の小さい部分が全国区で広まってしまいました」(芸能記者)

 こうしたことを鑑みて、タッキーの退任も結局は事務所のトップと折り合いがつかなかったという説も根深い。

 苦楽を共に夢を追いかける少年たちは、“家族”のように気にかけ側で育ててくれたジャニーさんやタッキーがいなくなってしまったわけだが今後、この事務所を引率していくのに白羽の矢が立っているのは、やっぱり家族のようだ。

「このところ、ジュリーさんの娘さんの存在感がましてきています。もともと、業界内では有名人でしたが最近の関西ジャニーズ偏重は、娘さんがファンだから、というのが大きいことはすでに、芸能メディアでもいわれていますよね。今は、なにわ男子が特にお気に入りで、彼らの重用も彼女の目に期待してのこととか。若者に人気の道枝駿佑くんを推しているようで、裏では『将来結婚でもさせるんじゃないか』なんて揶揄されてるくらいです。ジュリーさんは娘を特に溺愛し、彼女の望むものはなるべくどうにかしようと、さまざまな人脈を駆使して望みを叶えているなんて噂もあります」(テレビ局スタッフ)

 たしかにデビューから怒涛の勢いで、映画出演などがきまっているなにわ男子。

 このところ事務所内に流れていたダンス&ボーカル路線ではなく、完全王子様系として売り出されているが……今後の活躍も、その娘のご機嫌次第次第ということか!?

「ジャニーズは、圧倒的なスターが稼げばいいと思ってますからね。今は、その傾向がより強まっています。ジュリーさんは自分が手塩にかけた嵐の成功体験から、ジャニーズらしい正統派国民的アイドルを育てたい意向です。キンプリ騒動の前から、特になにわ男子より若手の、関西ジャニーズたちにも力をいれていて、テレビ局関係者たちへの面通しも盛んに行われています。特に関西系のテレビ局は、配信などが一般化した中でキー局とは違った強みを出していかねばならないので、キー局を出し抜くためにも土地がら親和性のある関西系ジャニーズとの関係は重要なんです」(芸能プロ関係者)

 後継者として一族に生まれ、イケメン集団に囲まれ育ち、まるでドラマのようなー-。

 故・メリー氏からバトンを渡されたジュリー氏もまた、実の娘へと自分が通った道へ導くのであろうか。

「娘さんですが既にSNSの運営戦略などで助言しているなんて、いわれていますね。でも移り変わりの激しいエンタメ業界で、特にお客さんと同年代の若い女の子の感覚って絶対必要ですからね。家族であり、また内部の人だからいえる忖度なしの率直な意見って、サンプルとしてとても有意義だと思うんですよ。生まれた時から後継者なのは既定路線かもしれませんが、それもそれでやっぱり小さいころから奥底にプレッシャーもあっただろうし、英語はもちろんフランス語や中国語も勉強しているらしいから、大変でしょうね。メリーさんとジュリーさんが率いるジャニーズ恒例初詣には、“ジュリー派”と呼ばれるタレントがこぞって参加していましたが、ジュリーさんの横にピタッと娘も一緒に来ているのを見かけたことがありますよ。小さいころから側で内部の働き方や振舞い方なんかみていたら、自然とジャニーズ事務所という少し特殊な会社の経営感覚も育つでしょう」(同前・記者)

 こうした後継者育成の過程で、事務所の本来の路線と異なったSMAPの元マネージャー&現「新しい地図」の3人、そしてタッキー、キンプリないしジャニーズを去っていった人々には溝ができ、巣立つという決断に影響を及ぼしたのだろう。

 基盤を固めなければ負のループに入り、大量離脱も避けられないという見解もあるが……家族の手腕が今後試されるだろう。

 

 

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2023/02/18 11:00
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