カップヌードル、どん兵衛、U.F.Oが「二郎」に挑戦状!?「背徳」をテーマに夢の共演

背徳というか完成度が高い「焼そばU.F.O. チーズ背脂台湾まぜそば」

　3つめは、「日清焼そばU.F.O. チーズ背脂台湾まぜそば」214円（税別）。「U.F.O」はカップ焼そばブランドなのに、ちょいちょいパスタやまぜそばの領域に踏み込む「背徳」行為の常習ですが、こちらは「背徳」な存在として「背脂」が入っているようです。

　別添袋は2つ。「背徳チーズ魚粉パウダー」は二郎カラーとなっていました。3品で「背徳」袋のデザインが共通化されています。カップには麺の他に挽肉が入っています。麺はいつもの「U.F.O」より太めに見えます。

　醤油味ベースにニンニクを加えたたれに、チーズと魚粉の入った粉末を加え、太めの油揚げ麺や挽肉が合わせられています。

　たれは、ニンニクや豚脂を効かせた醤油味。ニンニクが加わることで醤油味にキレが感じられます。一方の背脂は、たれに豚脂の旨みやこってり感を加えていますが、これは「背徳」というより、普通にたれの美味しさを増幅させており、罪の意識を感じるような味ではなかったです。辛さはピリ辛以上で中辛くらいあり、それなりに辛いので注意が必要。

　別添の「背徳チーズ魚粉パウダー」には、魚粉とチーズ粉末が入っています。たれのニンニクとともに、魚粉がしっかり香ることで、味の根幹はとても「台湾まぜそば」らしい味だと感じました。チーズ粉末もしっかり存在感がありました。

　麺はいつもの「U.F.O」の麺より太くて縮れのついた油揚げ麺。「U.F.O」ですが台湾まぜそばらしい形状で、パンチのあるたれや粉末に負けない存在感がありました。がっしりした噛み応えが特徴的です。

　ニンニクや魚粉がしっかり効いた味は台湾まぜそばらしさ全開。背脂やチーズは台湾まぜそばのお店でよく見られるトッピングなので、「背徳」要素というより、普通に台湾まぜそばをさらに美味しくしていました。完成度の高さはピカイチです。

美味しくて完成度の高い「U.F.O」と、圧倒的に罪深い「どん兵衛」

「背徳の麺トリオ」の3品でした。「U.F.O」は背徳感こそなかったものの、台湾まぜそばとしてとても美味しく、チーズや背脂がお店のトッピングのように機能していました。3品で最も美味しかったです。

　しかしながら、「背徳」に関しては、ジャンキーすぎるニンニクバターの存在感に加え、掟破りの「謎肉」奪取により、「どん兵衛」が圧倒的に罪深かったです。「どん兵衛」は筋金入りのエンターテイナーですね。

オサーン（カップ麺ライター）

カップ麺ブロガー＆ライター。ブログで10年以上、5000食以上のカップ麺新商品をレビューしています。@ossern／「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」

おさーん