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キムタクまで引っ張り出して人望のない東山紀之を社長に据えたジュリー氏の失敗

キムタクまで引っ張り出して人望のない東山紀之を社長に据えたジュリー氏の失敗の画像1

今週の注目記事・第1位「キムタク&ジュリー“院政謀議”を暴く」(『週刊文春』9/14日号)

同・第2位「悠仁さま受験に異変 紀子さま17年目の焦慮」(『週刊文春』9/14日号)「膨張『秋篠宮家』」(『週刊新潮』9/14日号)

同・第3位「キスマイ千賀が通う元AV女優宅になにわ男子“エース”がキター!」(『週刊文春』9/14日号)

同・第4位「『ルフィ事件』捜査資料が暴く全貌」(『週刊新潮』9/14日号)

同・第5位「統一教会“解散”で木原副長官留任へ!」(『週刊文春』9/14日号)

同・第6位「本田圭佑 放浪者の定住先は『家賃200万円』シンガポール愛車と住める摩天楼」(『FLASH』9/19日号)

同・第7位「『ヨドバシカメラVS.ビックカメラ』双方社長が心情激白」(『週刊新潮』9/14日号)

同・第8位「処理水放出で中国が日本をたたく本当の理由」(『ニューズウィーク日本版』9/12日号)

同・第9位「石破茂 これだけは言いたい!」(『サンデー毎日』9/17日号)

 

 今週は、現代、ポスト、FRIDAYがお休み。まあ、今週はジャニーズ事件一色だからな。9月7日にジャニーズ事務所が会見を行ったのは、文春への嫌がらせだろうが、どの週刊誌もこの重大ニュースを入れることができなかったから、休んだのは正解か。

 4時間以上にわたって、記者たちの質問に答え続けたジュリー前社長、東山紀之新社長、井ノ原快彦副社長の“忍耐力”にはいささかの拍手を送る。だが、会見後、多くの大手CMスポンサーたちが、ジャニーズ事務所のタレントを起用するのを自粛する、今後は起用しないと発表し、ジュリーがジャニー喜多川の少年たちに対する性的虐待を認めたことは、かえって悪い方に出てしまったようである。このことについては後でじっくり触れたいと思っている。

 

 最初は、岸田文雄首相の支持率が低迷し(当然だが)、そうなるといつも浮上してくるのがこの石破茂である。もはや終わった人だと思うが、サンデー毎日というのは、小沢一郎や田原総一朗など、昔の名前で出ていますという忘れられた人間を連れてくるのが好きなようだ。

 それにしては、毎週毎週、ジャニーズ事務所のタレントを表紙に使い続けるというのは、どういう神経からなのだろう。AERAの今週の表紙は違うようだが、ここもジャニー喜多川の性虐待問題が大きくなっても、ジャニタレを表紙に使い続けていた。朝日と毎日という大新聞が出している週刊誌にジャニタレを使い続けていたというのは、上からの了解がないわけはない。こうしたことからも、この2紙(読売は週刊誌を既に廃刊している)はジャニー喜多川問題を“軽視”していたことが分かる。

 話を戻そう。石破の話は原則論で、面白くもおかしくもないが、久しぶりなのでそのさわりを紹介しておこう。

――ウクライナ戦争も議論?

石破「この戦争をいかに一日も早い停戦に持っていくかをこの3カ国で議論したらどうだろうか。今のところ日本は『ゼレンスキーと共に』とか、『頑張れウクライナ、倒れろプーチン』という立場だが、それだけではこの戦争は終わらない。少なくとも停戦、つまり兵隊や市民が死に、国土が破壊されていく状況を止めるべきではないか。ウクライナ復興に必要な支援は58兆円と言うが、誰がそれを払うのか。

戦争の長期化が世界に何をもたらすのか、との根源的な問いを突き詰める時期だし、私は日本が問題提起すべきだと思う」

石破「プーチン大統領は『核には核で対応する』と言っているが、そうでなくても、モスクワやサンクトペテルブルグへの攻撃、つまり、ロシアの死活的利益が損なわれる状況になれば、躊躇なく核を使う、とも言っているし、私はクリミアもこれに含まれると思う。

これまでの戦争とは全く違う情勢がここにある。ロシアを徹底的に追い詰めることの先に何があるか、という議論がほとんど聞こえてこないのはすごく怖い」

石破「戦争には終わり方がある。第二次大戦の独伊日がそうであったように、国家が壊滅的打撃を受けて終わるのか、日露戦争のように、そうなる前に互いの顔を立てて戦争を終結させるのか。日露戦争型は、賠償も取れなかったなど不満も残るし、特に今回の場合は、プーチンの延命に手を貸したのではないかと批判を受けるだろう。ただはっきりしているのは、核兵器を双方が使うような第三次世界大戦に行き着くことは避けねばならないということだ」

 いつもながらの正論ではあるが、そう考えているのなら、党内から大声をあげてその持論を岸田に届ければいいのではないか。私を含めて、多くの日本人が「戦争を支援するのではなく、戦争を早く止めろ。これ以上民間の犠牲者を出すな」と思っているのだ。そこにこそ石破の存在理由があるはずだ。週刊誌に出て終わりでは、彼の時代は100年待っても来ない。

 

 さて、福島第一原発の汚染水を、漁民たちの了解も得ずに海に放出させたため、中国が日本からの魚介類の全面禁輸に踏み切った。日本側は、科学的根拠に基づかない暴挙だと非難しているが、私は全面的に中国を批判する気にはなれない。 なぜなら、日本の中でも私のように、汚染水放出が暴挙だと思っている人間がいるはずだからだ。政府や東電が、基準値を下回っているから安全だといくら繰り返しても、政府や東電に騙され続けてきた福島県民だけではなく、私も、信じるわけにはいかない。

 お前たちはこれまで、さんざん嘘をついてきたではないか。今回だけは信じてくれといっても、できるはずがない。政府や東電だけではないが、この国は嘘で固められた国である。岸田のニヤニヤ顔を見ていると無性に腹が立つのは私だけではないはずだ。今回の中国側の輸入禁止措置と、日本への嫌がらせには、中国側の事情があるとニューズウィーク日本版が報じている。見てみよう。

 「共産党支配が始まった当初は地主が『人民の敵』としてサンドバッグになった。その後は『資本主義に走る特権的官僚』のレッテルを貼られた鄧小平ら『走資派』がその役目を果たし、鄧小平の時代、そして今の習近平時代には、『小日本』が叩かれることになった。

 皮肉なことに、抑圧された人々はその時代のサンドバッグをたたきまくって憂さ晴らしをする一方で、深層心理ではたたく対象にひそかに憧れている。貧しい農民は建前としては地主の不当な搾取を非難しつつ、本音では毛沢東式の農業の集団化に不満を抱き、自分も農地を所有したいと思っていた。走資派を目の敵にしていた人々も鄧小平が市場経済を導入するや、われ先にと起業し、投資を行った。

 処理水問題で嫌がらせ電話をかけまくった中国人も、日本に観光に行きたいと思い、日本製品を爆買いしたいと思っている。それでも日々の現実に戻れば、日本叩きをして習政権の体制維持に貢献し、エゴを満足させるのだ。日頃から鬱憤がたまっていれば、大使館に投石して愛国的ヒーローとたたえられることに喜びを見だすようになる。

 ただ、際限なき日本叩きは『ブーメラン』になる恐れもある。現地のトヨタ工場やイオンモールに人々が石を投げすぎて困るのは誰か?

 しかしその点の心配は要らない。そうなる前に党指導部はブレーキをかける。間違ってはいけないのは、反日デモは自然発生的に見えるかもしれないが、実際は入念に演出されたものであるということ。党は草の根レベルの党細胞によって統制された『愛国組織』を通じて暴発を操作し、微調整することができる。

 『中国民間対日索賠連合会』『中国民間保釣連合会』などがそれに当たる。名目上はNGOだが、実際は党によって厳しく管理されている。そしてこれらの組織は反日活動に熱心になりすぎて暴走すれば、解散させられる。(中略)共産党が利用する反日問題のほとんどは、党の指導者たちには関係がない。例えば党が好まない歴史観の教科書が日本で出版されたとか、日本の閣僚が靖国神社を参拝したとか、尖閣諸島付近の海域に侵入した中国漁船を海上自衛隊の艦船が追い払ったといったことは、彼らには遠い話だ。

 このような問題に声を上げる反日デモ参加者は、何の不都合もなく純粋に満足感を得られる。だから『愛国的』になりすぎて日本がもたらす利益や有益な外交関係までも危うくしないため、党指導はしばしば自制を求め、事態を収拾する必要に迫られる。

 (中略)しかし、共産党が中国国内で福島原発の話を思い通りに展開させるには、放出された処理水は非常に有害であると主張しなければならない。そうなると、日本の水産物の輸入を全て止めるべきということになるし、日本の海鮮料理店の経営者たちや日本の海の幸を好む中国人は、たちまち不満になる。

 しかし処理水放出に問題がないことはデータが明確に示している。だから今回、反日感情をたきつけるため、党は公然と事実を無視し、中国メディアから正しい情報を検閲するという手段に出た。非常に邪悪だが、『賢い』動きではある」

 中国の全面禁輸は長くは続かないという楽観論もあるが、もし長期化すると、日本国内から岸田に対する反発が大きくなることは間違いないだろう。

 

 さて、何十年ぶりにストライキを打った池袋東口にある西武百貨店の従業員たちだが、その抗議の声もむなしく、二束三文でアメリカの投資ファンドに叩き売られてしまった。当初、西武の不動産には約3800億円という値がついていたのに、売却時には2200億円で、セブンアイが手にしたのはわずか8500万円だと、新潮が報じている。

 デパートは残すらしいが、そこにはヨドバシカメラが入るという。元々池袋はビックカメラのおひざ元である。そこにヨドバシが殴り込みをかけるという形になる。ヨドバシの創業者の藤沢昭和社長は、「お互いにどうということも考えてないですよ」と余裕だが、ビックの秋保徹社長は、「競争も激しくなるだろうし、現状維持というわけにはいかない。(中略)長らくご愛顧いただいているお客様をどのように大切にしていけるか。そこが問われていると思います」と困惑気味。ここにはヤマダデンキもある。池袋デンキ戦争は、どんな展開になるのか。お客にはメリットがありそうだが。

 

 ところで、本田圭佑の姿を最近、CM以外で見かけないと思っていたら、世界を放浪して、今はシンガポールにいるとFLASHが報じている。smartFLASH(09.05 06:00)から引用してみたい。

 ――自身が考案に携わった「4人制サッカー」の大会を開催するために、日本各地に“出没中”の本田。ここ数年、彼のプレーを目にしていないが、引退を宣言したわけでもない。

 「2022年10月に、本田は膝の手術を受けています。それは現役続行のため。2023年7月14日には、SNSに『9月にどこかでプレーするために復帰する』と、英語でつづってもいます。

 日本を含め、オランダ、イタリア、ロシアなど計9カ国でプレーを経験。37歳という年齢と『欧州は考えていない』という本田の発言、そしてカンボジア代表の実質的な監督を務めていたことから考えると、10カ国めの移籍先は東南アジアが有力視されています」(サッカーライター)

 じつは「東南アジア説」を裏づけるような、本田の知られざる“選択”があった。外資系企業関係者がこう話す。

 「本田さんは公表していませんが、2022年夏ごろからシンガポールに転居しています。自宅は同国でも有名なタワーマンションですよ」

 2021年9月に自身のYouTubeチャンネルで、アメリカの自宅から転居すると公表し、その“旧自宅”を公開していた。それ以降、明確な居所を明かしてこなかった本田だが、本誌が確認すると、シンガポールでも観光客がよく訪れる地域の近くにそびえ立つ、地上30階以上の「摩天楼」に、彼の自宅はあった――

 しかも、その豪華さたるや想像を絶する。

 ――各戸に3つのベッドルームが備わり、1戸あたりが250平方m以上の広さを誇る。共有部にはジャグジー、プール、ジム、バーベキュー場など、高級マンションの定番施設はもちろんのこと、高層建築にもかかわらず、愛車を自室の生活スペースに運べる点もウリになっている――

 家賃は200万円だそうだ。なんでこんな生活ができるのか? 本田はCMに引っ張りだこで、1本は1億円だそうである。最近は、解説でも活躍する本田だから、月200万円なんてどうってことないのか。うらやましい。

 

 このところ旧統一教会に解散命令が出るという「噂」が新聞に載る。ほんとかいな? 疑い深い私は、選挙目当ての岸田首相の口から出まかせだと思っているのだが、13日に内閣改造をやるのはホントらしい。伝えられる情報を読む限り、目玉はなにもないようだ。一番の目玉だった茂木幹事長更迭が、どういうわけか見送られたのは、茂木の底力を見せつける結果になり、岸田の地盤沈下がいよいよ鮮明になってきた。

 そういうこともあるのだろう、側近の木原誠二官房副長官を留任させるのではないかと、文春が報じている。しかし、10月にも召集される臨時国会で、野党から「木原の妻の夫殺人疑惑」を追及されることは避けられない。文春は、「木原隠し」解散を岸田が企んでいるのではないか見ているようだが、まさかそれはあるまい。

 だが、解散の時期を岸田が窺っているのは間違いないだろう。支持率も回復せず、マイナカード問題や汚染水放出、中国との関係悪化など、まったくといっていいほど好材料のない岸田政権は、このままいけば野垂れ死にする。一か八か。そのカードが旧統一協会への解散命令であり、選挙を仕切るのは今のところ茂木しかいないと妥協したのだろう。次の選挙は、「木原誠二官房副長官の疑惑」を問うものになるかもしれない。

 

 お次は、広域強盗団「ルフィ事件」。14都府県で20件もの強盗を行い、90歳の女性が殺されている。犯人グループはフィリピンの収容所で優雅に暮らしながら、SNSで集めたお互い見ず知らずの人間たちを操り、巨額のカネを手に入れていたのだが、彼らが逮捕されても全容解明とはなかなかいかないようである。

 新潮は、広島で起きたルフィ事件の捜査資料を手に入れたという。だが、現地の捜査官が声を潜めてこう話している。

 「捜査資料が浮き彫りにするのは、“情報屋”“金庫番”といった存在で、こいつらがいかに重要かということ。それは、彼らの報酬にも表れている。犯行には通信後、メッセージがすぐ消えてしまうテレグラムが使われていたため、捜査は難航すると思われていた。だが、われわれは特殊なシステムを活用して復元することに成功したんだ。これにより細かい指示内容ばかりか、盗品処分や金の流れも追うことができた。加えて実行犯たちだけではなく、赤坂、新宿、綾瀬にも手渡しによる送金先があることが判明した。こいつらは“たたき”(強盗)のターゲットに関する地下情報を提供する情報屋や、事前に犯行資金を渡す金庫番的な存在だった。広島事件では現場の実行犯は高くても100万円、多くは50万円しかもらえず、運転手役に至っては無報酬だった。しかし、情報屋になると170万円や200万円、金庫番は計500万円近くもの報酬を懐に入れていた」

 情報屋の一人は赤坂が拠点のS・A(28)というらしい。広島に土地勘があり、「この店はセキュリティーが甘く、防犯カメラもない」「金庫に3千万円の現金が入っている」などの情報を提供していたそうだ。

 広島県警関係者がこういう。

 「本人か手下が現地で下見もしている。詳細な情報をルフィに送り、“玄関からのアタックが確実です”との助言もしていた」

 こうした情報屋こそ諸悪の根源だが、ここを摘発しない限り、第2、第3のルフィ事件は起こるという。だが、コトはそう簡単ではないと警察庁幹部がいう。

 「情報屋の所在をつかむのは極めて難しく、また、せいぜい個人情報保護法違反の罪に問えるくらい。逮捕したところで“名簿や情報が何に使われるのか知らなかった”と主張されてしまうと、強盗の共謀共同正犯に問うことなどできない」

 ルフィらが逮捕された後も各地で強盗事件が頻発している理由はここにあるそうである。悪さをする方はどんどん手口が巧妙になり、捜査をあざ笑っている。捜査にはChatGPTっていうのは使えないのだろうか。

 

 お次は、ジャニーズ事務所のアイドルが、二股をかけている元AV女優のところへ時間差で忍んでいったというお話。先に忍んでいったのはキスマイの千賀健永(32)だそうだ。相手の女性は、元「SKE48」で鬼頭桃菜で活躍していたが、元ジャニーズの手越祐也とのキス写真がFRIDAYに掲載され、その翌年にグループを離れ、2015年に三上悠(30)という名でAVデビューしたそうだ。元々ジャニーズとは縁が深いようである。

 8月31日、千賀は午後8時に三上の部屋を訪れたそうである。それから3時間後に千賀は彼女の部屋から出て、自宅へ戻ったそうだ。千賀が帰ってから4時間後だという。深夜3時過ぎに三上のインターフォンを鳴らしたのは、今度は「なにわ男子」のエース、長尾謙杜(21)だったという。親子丼ならぬジャニーズ丼か?

 長尾が出てきたのは、それから10時間半後だったそうだ。若い方がタフだからなと妙に納得。文春は三上に直撃しているが、「お二人とも何もないです」と全否定。三上って女性はすごい! 今度DVDでも買って見てみようかな。

 

 お次は、毎度おなじみ秋篠宮家のお話。次女の佳子さんが“別居”してから秋篠宮家に吹く風はもはや秋風ではなく木枯らしのようである。40億もかけて改修したのに、佳子さんが一緒に住まないということが判明。以来、なぜ住まないのか、それほど親子関係が悪いのか。佳子さんが別居するため、また改修費用がかかるというのは納得できない。そうした家庭環境の中で、将来の天皇になる悠仁さんの帝王教育は大丈夫なのか。

 真に喧しい。まあこれも、秋篠宮夫妻の説明不足、弥縫策に誤りがあったからだが、心配なのは多感な時期を迎えている長男・悠仁さんの精神状態と、大学の進学先である。母親の紀子さんは、初の東大出の天皇にすると、東大への進学率の高い筑波大学附属高校へ進学させた。しかし、東大へ推薦入学させるという噂が広まり、そうまでして入れるのはいかがなものかという批判が高まってきた。

 それには、実力でも東大に合格できるといわれる天皇の長女、愛子さんが学習院大学に入学したことが影響しているのかもしれない。東大ではなく、無理をしないで学習院に入るほうがいいのではないかという声も出てきた。実力で東大に受かれば、それで泣く学生が出たとしても、よくやったといわれることは間違いない。だが、はなから推薦枠狙いというのでは、悠仁さんの実力を疑われかねない。そうまでして東大という看板がほしいのかといわれても致し方がなかろう。

 しかし、それが変わってきたと最初に報じたのは、女性自身(8月22日・29日号)だった。「紀子さま(56)東大は断念……」。進学先を変更したというのである。女性自身の見立てによると、

 「確かに悠仁さまは、地方ご公務にも同行され、部活動にも参加されているなど、最難関大学を目指す高校生としては余裕も感じる夏休みを過ごされている」

 さらに、「東大に入る方法としては受験するほかに、学校推薦型選抜制度もあります。しかし、その両方ともが国民からの批判を集めるリスクが高いといえます」(宮内庁関係者)

 これがどういう情報源か、私にはわからないが、同じ東大でも、ずいぶん違う選択にはなる。だが、伸び伸びと大学生活を楽しんで過ごせれば、それが一番いいと思う。東大でなければどこに? 女性自身は、東京農業大学だというのだ。私は偏差値で学校の持っている力を推し量るのは好きではないが、一応の目安として両校を比較すると、東京大学の偏差値は70~72.5、東京農業大学の偏差値は40~52.5。ちなみに学習院大学は52.5~57.5だそうである。

 その上、7月12日にボクシング部に所属する学生とその知人が、大麻取締法違反容疑で逮捕されている。警視庁はボクシング部の寮を捜索、さらにもう一人の学生が営利目的で大麻を所持していたとして逮捕されているのだ。まるで日大アメフト部のような不祥事が起きていて、悠仁さんが入るには問題が多いのではないか。ではなぜ東京農大なのか? 実は、ここは秋篠宮家とはゆかりの深い学校なのである。

 「秋篠宮さまは、‘08年に東京農大の客員教授に就任されました。’16年の創立125周年式典では、お言葉も述べられています。

 また紀子さまの弟で、悠仁さまにとっては叔父さまである川嶋舟さんも東京農業大学農学部デザイン農学科で准教授を務めています。秋篠宮家と関わりが非常に深い大学における一連の逮捕劇は、悠仁さまご入学に備えた教育環境の“浄化作戦”ではないのかともみられているのです」(宮内庁関係者)

 女性自身は、父親が客員教授を務め、悠仁さんの好きな昆虫の研究もできる農学部はうってつけだというが、果たしてそうだろうか。もしそうだとしたら、東京農大には附属中学と高校があるのに、最初からそこにしないで、筑波大附属にしたのはなぜなのか。

 失礼ないい方になるが、東大に入るための推薦がもらえそうにないからだとしても、なぜ、学習院ではなく東京農大なのか。もしそうだとしたら、国民に説明してほしいものである。そして今週の文春によれば、大学は東京農大ではなく、筑波大だというのである。秋篠宮家関係者がこう語っている。

 「悠仁さまは生き物や植物に関心を寄せておられますが、筑波大にはいわゆる農学部にあたる『生物資源学類』と、理学部生物学科にあたる『生物学類』という二つの学科があり、施設も充実しています」

 筑波大附属に入った時に、筑波大学の永田恭介学長が記者会見で、「大変光栄なこと」と述べたように、悠仁さんを歓迎する環境は整っている。私には、東大でなければ、こちらのほうの可能性が高いように思えるのだが。

 

 さて、今週の第1位は、ジャニー喜多川の性加害問題を追い続け、ついには、ジュリー社長を辞任にまで追い込んだ文春に、これまでの報道を含めて捧げたいと思う。まずは、9月7日のジャニーズ事務所の会見から書き起こしてみたい。文春オンラインでも前日のスポーツ紙でも、ジュリー社長が辞任して、次の社長は東山紀之だと報じていた。だが、私にはどうしてもテレビで会見を見るまで信じられなかった。東山であってはならない理由は明白だ。

 ジャニー喜多川被害者の会メンバーの平本淳也が1996年4月に出した『ジャニーズのすべて 少年愛の館』(鹿砦社)を引用すれば十分だろう。

 「東山はジャニーさんに長く愛されている恋人で、本当は一時も離れたくはない間柄である。相思相愛であり、行く行くはジャニーズ事務所を継ぐとも言われる東山に対し、ジャニーさんは社長の仕事を覚えさせるための試練を与えていると見られている。ジャニーズ事務所の社長はホモである方が都合がよいし、重要な任務がある。ジャニーさんもメリーさんもそろそろ引退を考え、後継者のことも頭にあるはずだ」

 9月7日の会見には藤島ジュリー景子が出席し、ジャニー喜多川の少年たちに対する性的虐待を正式に認め、自らは辞任し所属タレントの中で最年長の東山紀之を社長に据えた、被害者たちへの補償は自らがやっていくと語った。

 ジュリーは東山を社長に据えた理由を、タレントの気持ちもわかりコミュニケーションが取れる人物だからだと答えた。だが、東山は、ジャニー喜多川の少年虐待をその目で見ている“目撃者”でもあり、ジャニーズJr.の加害者でもあったかもしれないのだ。

 会見で東山は、失った信頼を取り戻すために命を懸けると抱負を語った。だが、最初の赤旗の記者に始まり、質問の多くが、東山自身がジャニー喜多川に性加害を受けたことはないのか、自らが加害をしたことはないのかに集中した。合宿所と呼ばれるところで、多くのジャニーズJr.たちがジャニー喜多川から性的虐待を受けていたが、そこでも東山は「特別扱い」だったと、多くの元Jr.たちが証言している。

 東山は何と答えるのか? 関心はそこに集まった。案の定、やや頬を紅潮させながら「記憶にない」と繰り返した。「本当に記憶にないのか」と何度聞かれても、「自分の幼稚さだが、記憶を辿っても覚えていないことが多い。したかもしれないし、していないかもしれない」と禅問答のような答えしか返ってこなかった。激昂することはなかったが、この質問には絶対答えない、全否定すると決意していたに違いない。こういう人間が、ジャニー喜多川の性加害問題に携わるのは、今後大きな問題になってくるはずである。

 ジュリーは叔父のジャニー喜多川による少年たちへの性加害を、噂では聞いていたが、知らなかったとして、「タレントが並々ならぬ努力をして、ファンが認めて、応援してくれて、その地位につく。断言はできないが、(性加害があったから)センターに立った、デビューできたとかではなく、努力をしないで地位にはつかめなかったと思う」(朝日新聞Digital 9月7日16:28)と述べたにとどまった。

 ジャニーズという名称を変更しないことに、質問者から、なぜ多くの少年を虐待した人間の名前を残すのか、ヒットラー株式会社というものはないではないかといわれたが、「一丸となって払拭していく」と答えるだけだった。

 文春は今週号で、8月下旬にジュリー社長が東山、木村拓哉たちと「院政謀議」をしていたと報じている。

 「この食事会に出席したのは、新社長の東山に加え、元V6の井ノ原快彦(47)、TOKIOの国分一太(49)、計四人の幹部タレント。なかでも意外だったのは木村が呼ばれたこと。普段木村は、その三人とはほとんど接点を持っていません」(ジャニーズ事務所関係者)

 ジュリーの知人がこの会合をこう解説する。

 「井ノ原はジャニーズJr.の発掘と育成を行う子会社、ジャニーズアイランドの社長。国分はジュリーさんが最初に手掛けたグループTOKIOのメンバーです。ジュリーさんは以前から井ノ原にジュニアの相談役、国分にデビュー組の相談役という役回りをさせようという考えでした」

 ジュリーは、キムタクがSMAPが解散しても唯一事務所に残ってくれた彼のことを真から感謝しているというから、いち早く新体制になるということを伝えたかったのではないかといわれているようだ。この会合は、ジュリーが4人に協力を求めた“決起集会”で、ジャニーズの長男である東山を社長にすることをみんなに認めさせ、人望のない東山を井ノ原と国分にサポートするように頼んだという。

 これでも分かるように、東山はジュリーの完全傀儡で、これまで同様、ジュリーが帝国を支配することに何ら変わりはない。その証拠に、ジュリーは代表権を手放さないし、事務所の株を100%所有するオーナーなのだから。

 こうした“強気”にさせたのは、特別チームがかなり厳しい提言を出したが、メディアの反応は鈍いというより、これまでの関係を変えないということが分かったからではないか。だが、メディアは鈍かったが、ジャニーズのタレントを起用しているスポンサーの反応は早かった。

 「日本を代表する世界的総合飲料メーカー2社のCMからジャニーズが消えることになった。

 アサヒグループホールディングスは8日『ジャニーズ事務所のタレントを起用した広告や新たな販促は展開しない』と発表。現時点の契約は満了後は更新しないことを決めた。CMの差し替えや公式サイトからの動画削除なども順次行っていくという。同社広報は『明確な被害者救済と抜本的な組織運営の是正が認められない以上、取引継続は当社の人権尊重方針に反する』とジャニーズ事務所が開いた7日の会見の中身にノーを突き付けた格好だ。

 キリンホールディングスもこの日、ジャニーズ事務所のタレント起用についての方針を発表。『現在起用しているタレントの契約満了をもって今後起用しない』とアサヒグループHDよりさらに厳しい“絶縁”を宣言。スポンサー離れのドミノが急激に進んでいる」(SponichiAnnex 9月9日 05:09)

 日本のメディアは狭い視野しか持っていないが、大手メーカーは世界が相手である。人権問題に敏感でない企業は、批判され、買ってもらえなくなるからだ。

 これには東山新社長も頭を抱えたに違いない。スポンサーが離れれば、テレビも手のひらを返したように冷たくなるのは間違いない。あとはNHKが紅白にジャニタレを出すのか、出すとしても何組になるのか。この一連の推移を見ながら、ジャニーズのタレントたちが動き出すはずである。退所する者が次々に出てきて、歯止めが利かなくなるのではないか。

 ジュリー前社長の失敗は、ジャニー喜多川の申し子のような東山を社長に据えたこと、ジャニーズの社名を残したこと、代表取締役を続け100%の株を手放さないことである。かくしてジャニーズ帝国は解体的出直しではなく、文字通り解体され崩壊していくのであろう。これを自業自得という。(文中敬称略)

元木昌彦(編集者)

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

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最終更新:2023/09/12 12:00
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