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大トリはやはりサザン――紅白歌合戦で旧ジャニーズの枠を埋めるアーティストたち

大トリはやはりサザン――紅白歌合戦で旧ジャニーズの枠を埋めるアーティストたちの画像1
NHK

 人気バンドMrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル、以下MGA)が、大みそかの『第74回NHK紅白歌合戦』の初出場歌手に内定したことを先ごろ、一部スポーツ紙が報じた。

 同バンドは7月発売のアルバム『ANTENNA』が「オリコンのデジタルチャート」で2週連続1位を獲得したほか、サブスクリプション主要サービスの『Spotify』では同7日付にトップソング10位以内に4曲がランクイン。今月7日に悲願のパリ五輪出場を決めたバレーボール男子日本代表の応援ソングを担当するなど、目覚ましい活躍ぶりを見せている。

 記事によると、今夏発足した紅白制作チームが早い段階でリストアップ。今年、4月配信の「ケセラセラ」など5曲が、ヒットの基準と言われるサブスクの再生回数1億回を突破しており、紅白制作チームは選考基準の一つである「今年の活躍」は十分だと判断しリストアップしたという。

 今年の紅白は、旧ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、昨年は6組出場していたジャニーズのタレントを起用しない方向であることを局側が示唆。そのため、最低でも6枠は昨年出場できなかったアーティストが出場できる。

「MGAといえば、昨年12月公開の嵐・二宮和也主演映画『ラーゲリより愛を込めて』の主題歌に『Soranji』が起用されたり、バレーボールの応援ソングでは大会を中継したフジテレビが性加害問題の影響で旧ジャニーズの所属グループ・Aぇ! groupの起用を中止、代わりにMGAが起用されるなど旧ジャニーズとは因縁浅からぬ関係があった。とはいえ、ジャニーズ勢の穴を埋めて補うだけのパフォーマンスをしてくれるだろう」(レコード会社関係者)

 昨年は旧ジャニーズ勢のほか、人気バンドのSaucy Dog、いずれもボーイズグループのJO1、BE:FIRST、シンガー・ソングライターのVaundyら若い視聴者の取り込みを狙った歌手選考だったが、今年はもその傾向は変わらないようだ。

「JO1、BE:FIRSTは引き続き出場しそうだが、JO1の弟分のINIは当確と言われている。韓国でも人気を集めているシンガー・ソングライターのimase、日本人メンバー・ユウタが人気のK-POPグループ・NCTは有力だろう」(芸能記者)

 では、中高年世代の視聴者が見たい歌手はどのあたりが有力視されているのだろうか?

「今年デビュー45周年を迎えたサザンオールスターズは周年では企画枠で“出演”していますが“出場”は1983年が最後。今回出場なら大トリは確定だろう。複数のメディアが名前をあげている元SMAPの香取慎吾も草なぎ剛の主演ドラマ『罠の戦争』(フジテレビ系)の主題歌『BETTING』(SEVENTEENとの共作)でSMAP時代の2015年以来の紅白復帰の可能性が高い。そして、演歌勢では芸能界の有力者のバックアップがある真田ナオキの初出場、歌唱力が高く何を歌わせても安定でこれまで出場歴があり、NHKが重宝している福田こうへいの復帰がありそう。ただ活動休止中の氷川きよし、そして五木ひろし、北島三郎らの大御所の復帰はなさそうだ」(同)

 なぜか紅白の平均世帯視聴率にはこだわっているNHK。超人気デュオ・B'zの初出場もささやかれているが、実現したとしても昨年より大幅に視聴率を伸ばすのは難しそうだ。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/11/01 08:00
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