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永野芽郁、国民的俳優目前も「月9初主演」と「人気漫画実写映画」という2つのリスク

永野芽郁、国民的俳優目前も「月9初主演」と「人気漫画実写映画」という2つのリスクの画像1
フジテレビ『君が心をくれたから』公式サイトより

 永野芽郁主演のフジテレビ系月9ドラマ『君が心をくれたから』が1月8日にスタート。初回の平均世帯視聴率は7.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区速報値)だった。数字だけを見ると、前クールに同枠で放送された『ONE DAY ~聖夜のから騒ぎ~』の初回視聴率7.8%から微減という結果になった。

 今作は心を閉ざしていた主人公・逢原雨(永野)が、かつて心を通わせた朝野太陽(山田裕貴)の命を救うために、「五感」を差し出すというファンタジーラブストーリー。永野にとっては、今作が月9枠初主演となる。主題歌は宇多田ヒカルが担当し、このドラマのために新曲「何色でもない花」を書き下ろした。

 月9枠前クールの『ONE DAY』は、大ヒットしたTBS系『VIVANT』に続いて、“考察系ドラマ”として期待されていたものの、視聴率は振るわず大コケ。今回、『君が心をくれたから』が『ONE DAY』を下回るスタートとなったことで、永野芽郁のキャリアに傷がつくのではないかと不安の声も聞こえてくる。

「永野さんは、“ポスト綾瀬はるか”最右翼として、いまドラマ・映画界でもっとも高く評価されている俳優の1人です。もともとバラエティー志向だったこともあり、さまざまな番組での宣伝活動にも積極的で、バラエティー番組などに出演した際には、ふわふわしたかわいらしい雰囲気を存分に発揮し、業界内好感度も高い。さらに、昨年11月には単独日本武道館公演『非公開』を開催したほか、ハーレーダビッドソンのオーナーとなって話題になるなど、幅広い活動も好評です。そんななかで月9初主演作がコケてしまうというのは、キャリア的にあまりよくない。綾瀬さんのような国民的人気を誇る俳優になるには、ドラマ界の伝統枠・月9の主演は不可欠なことではありますが、そこでつまずくと黒歴史になりかねない。今後も永野さんに大活躍してほしいと願っている関係者はヒヤヒヤしているのでは」(ドラマ関係者)

 とはいえ、月9枠は、すでにかつてのような輝きを失っているとの見方が大きい。芸能事務所関係者はこう話す。

「むしろ最近は“月9はコケて当たり前”みたいな空気。だから、業界内でも、もし今回のドラマがコケても“月9はそんなモノ”くらいの印象にしかならず、永野さんのキャリアには大して影響がないのではないかと見る人も多いですね。前クールの『ONE DAY』は視聴率も悪かったし、内容の評価もかなり低かった。そういったマイナス状態からのスタートなので、初回の視聴率が低いのも仕方ないですしね」

 そして今作の演出は『ミステリと言う勿れ』を担当したフジテレビの松山博昭氏。松山氏といえば映画版『ミステリと言う勿れ』(2023年)の監督も務めている。

「映画版『ミステリと言う勿れ』はとても評価が高いですし、松山氏が演出だという事実は、『君が心をくれたから』にとってかなりポジティブな材料であることは間違いない。また、ファンタジー要素があるラブストーリーということで、物語が進んでいくうちに謎めいた展開になって、 “考察勢”が食いついてくる可能性もある。監督の手腕も含めて、尻上がりに話題になっていくことは期待したい」(同)

 一方、永野は今年5月公開の映画『からかい上手の高木さん』でも主演を務めている。原作は、中学生の西片と高木さんの関係を描く同名のラブコメ漫画。今年3月からは、原作漫画をそのままベースとした実写ドラマがTBSで放送されるが、永野主演の実写映画では中学生時代の10年後を描くオリジナルストーリー。この作品についてもまた、永野のキャリアへの良くない影響がささやかれているのだ。

「原作のスピンオフ作品では、大人になった西片と高木さんが結婚した様子が描かれています。今回の実写映画では、原作漫画の10年後であり、スピンオフよりも前のオリジナルストーリーとなるわけですが、一部の原作ファンが反発しているんです。この作品は、全体を覆うほんわかとした優しい空気感が愛されているのですが、オリジナルストーリーで実写映画化することが、いわば“ビジネス的”だと見られているんです。設定を中学時代の10年後としたのも『キャスティングありきの企画なのではないか』と疑われています。つまり、“永野芽郁の主演映画を作るために、原作の設定が変えられた”と感じている原作ファンも少なくないということです。実際にはそうではないとしても、このような状況では原作ファンが永野さんのアンチに回ってしまう可能性も出てくる。もちろん、原作ファンが納得するような映画に仕上がっていれば問題ないんですが、どう転ぶかわからない。いずれにしろ、永野さんの今後を占う作品になるのは間違いないでしょう」(前出・ドラマ関係者)

 国民的俳優まであと一歩である永野芽郁を襲う、月9ドラマと人気漫画の実写化映画という2つのリスク。2024年の上半期は、永野芽郁のキャリアにおいて、特に重要な時期となりそうだ。

手山足実(ジャーナリスト)

出版業界歴20年超のベテランジャーナリスト。新聞、週刊誌、カルチャー誌、ギャンブル誌、ファンクラブ会報、企業パンフレット、オウンドメディア、広告など、あらゆる媒体に執筆。趣味はペットの動画を見ること、有名人の出没スポットパトロール。

てやまあしみ

最終更新:2024/01/15 09:00
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