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『THE SECOND』ベスト32にザ・ぼんち! プラス・マイナス岩橋の「辞退発言」に思うこと

THE SECOND~漫才トーナメント~ – フジテレビ

 今年もベテラン漫才師たちの熱い戦いが始まる。

 21日、芸歴16年以上の漫才師によるコンテスト番組『THE SECOND』(フジテレビ系)のノックアウトステージ開幕戦に出場する32組が発表された。同大会は今年で2回目の開催。今月2日~4日(東京)と13日・14日(大阪)で行われた1次選考会に130組が参加していた。

 この審査で選ばれた27組と、昨年のファイナル8組に残り、今年も参加を表明しているシードの5組を紹介してみたい。

■今年も優勝候補? シード組

 昨年のベスト8に残った中で、今回参加しているのが以下の5組だ。

・マシンガンズ

・囲碁将棋

・超新塾

・金属バット

・テンダラー

 昨年準優勝のマシンガンズはシード組にもかかわらず、「大会を盛り上げてほしい」という運営側からの依頼に唯一応じ、1次選考会のステージにも立つなど優勝にかける思いは強い。今年は単独ライブも開催するなど、昨年の決勝でネタがなくなった無念を晴らしたいところだ。

 優勝したギャロップと準決勝で同点だった囲碁将棋、マシンガンズと2点差だった金属バットという人気コンビは観客投票となるノックアウトステージでは有利だが、テンダラーは技術で、超新塾はパワーで彼らをねじ伏せるかもしれない。

■2年連続! ベスト32経験組

 昨年のベスト32に残り、今年も挑戦して見事その座を勝ち取って見せたのが、以下の14組。

・流れ星☆

・プラス・マイナス

・タモンズ

・ジャルジャル

・ラフ次元

・三日月マンハッタン

・ガクテンソク

・インポッシブル

・ランジャタイ

・かもめんたる

・モンスターエンジン

・シャンプーハット

・タイムマシーン3号

・東京ダイナマイト

 まず注目は、昨年体調不良で金属バットとの対戦を辞退し、その後、ツーマンライブを挙行するなどドラマを生んだ東京ダイナマイトの復活である。また、結成14年目に本格的に漫才に取り組み始め、ラストイヤーで『M-1』準決勝、その直後の『THE SECOND』で2年連続ベスト32に入ってきた、かもめんたるの存在も際立つ。

 昨年のベスト32の中からは、スーパーマラドーナ、2丁拳銃、COWCOW、モダンタイムス、ツーナッカン、スリムクラブ、フルーツポンチが選考会で敗退。同大会の激戦を物語る。

■ここでは新人? 『M-1』卒業組

 昨年『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)の出場資格である結成15年のラストイヤーを終えたばかりで、『THE SECOND』初出場となったのが以下の5組。

・ななまがり

・ヘンダーソン

・リニア

・祇園

・ダブルアート

 昨年の『M-1』で敗者復活まで進んだななまがりとヘンダーソン。ななまがりはファイナルに進出したシシガシラに対し「52%対48%」の大接戦を演じ、ヘンダーソンはサバイバルラウンドでママタルトを下し、Aブロックを制したことも記憶に新しいところだ。ともにファイナルまであと一歩だったことから、文字通りセカンドチャンスをつかみたいところだろう。

 準々決勝常連で、20年には準決勝に進出しながら新型コロナに感染して敗者復活戦を辞退するなど苦労人の祇園、昨年はともに3回戦で姿を消したが、リニアとダブルアートにも固定ファンは多い。『THE SECOND』では新人だが、大いに大会を盛り上げそうだ。

 一方で昨年のラストイヤー組としては、馬鹿よ貴方は、アイロンヘッドらが選考会で姿を消している。

■レジェンドが来たぞ!初登場組

 ベスト32に初登場となるのが、以下の8組。

・LLR

・ザ・パンチ

・ザ・ぼんち

・ショウショウ

・母心

・ハンジロウ

・ヤング

・ロビンフット

 なんといっても、ザ・ぼんちである。芸歴52年。『M-1』ブームのはるか以前、1970年代~80年代の漫才ブームの立役者である。ザ・ぼんちがノックアウトステージ1回戦でランジャタイや金属バットとタイマン勝負をする可能性もあるのだから、実に楽しい大会になった。

 また、芸歴37年のショウショウもレジェンド枠。そのほか、よしもと∞ホールの生き字引的存在であるLLR、全国区ではまったくの無名である母心やヤングといったコンビも上がってきており、今年も盛り上がることは間違いなさそうだ。

 * * *

 スルーするわけにもいかないので、いちおう触れておく。

 先日よりX(旧Twitter)で何やら不穏なポストを繰り返していたプラス・マイナスの岩橋が同日、コンビ解散と『THE SECOND』辞退を表明している。本当に、極めて、もう何もかも嫌になっちゃうくらいに残念な感じだが、代替で出るコンビがあるならそれは大きなチャンスだし、心から応援したいと思う。三拍子とかトータルテンボスとか、『THE SECOND』の舞台で見たい漫才師はまだまだいる。

 それにしても、だ。

 昨年のエントリーを見返してみると、なすなかにしは那須晃行の病気で出ていないし、スピードワゴンも小沢一敬にいろいろあって出ていない。シードの超新塾のエントリー写真は、アイクぬわらを除く4人だ。

 当たり前に見ている漫才が、いきなり当たり前ではなくなることがある。今年は、今年の大会を目に焼き付けるしかないということだ。

(文=新越谷ノリヲ)

新越谷ノリヲ(ライター)

東武伊勢崎線新越谷駅周辺をこよなく愛する中年ライター。お笑い、ドラマ、ボクシングなど。現在は23区内在住。

n.shinkoshigaya@gmail.com

最終更新:2024/02/22 20:00
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