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コミック発売記念対談

【沖田臥竜×北村有起哉】『ムショぼけ』が変えてくれた自分たちの景色

『ムショぼけ』をきっかけに尼崎がロケ地に

今秋からのNHK連続ドラマ小説『おむすび』では、主人公(橋本環奈)の父親を演じる北村氏。その独特な存在感にさらなる注目が集まることになる。

――お二人のドラマでのお気に入りのシーンは?

沖田 宗介が、娘のナツキやリサ(人気インフルエンサー)と尼崎から須磨海岸まで行く車のドライブシーンは良かったですね。自分には何度も同じ体験があるので、10代の頃を思い出して見てました。

北村 すごく幸せなシーンでしたよね。出所して、娘に再会できて、仲良くなった子たちとみんなで遊びに行く。

沖田 刑務所にいた時には、描くこともできない夢のような未来。そんな思いは僕もしたことあるので、すごく染みました。あとは、尼崎駅前で、リサが死ぬ前に宗介と最後に別れるシーン。あのときの北村さんと武田玲奈さんのお芝居は、ホンマに神がかってました。

北村 尼崎駅前の撮影現場は、その玲奈ちゃんとの別れのシーンや、鳴海唯ちゃん(娘キヨカ役)との再会シーンと、印象的な出会いと別れを撮りましたね。朝10時からの撮影だったんですが、ちょっとうるさい酔っ払いのおじさんがいて中断したこともあった(笑)。

沖田 あれが尼崎です(笑)。通行人のエキストラに「お前ら何やってんだぁ~」って絡んできて。午前中からチューハイのロング缶持ってました(笑)。
 でも、この『ムショぼけ』の撮影をきっかけに、尼崎は映画やドラマをロケ地になっていったんですよ。4月全国公開予定の映画『あまろっく』が撮影されたり、一昨年の長澤まさみさん主演のドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』(関西テレビ)のロケ地になりました。そんで、『ムショぼけ』放送直後から、尼崎市観光局はロケ地MAPを作ってるぐらいです(笑)。

北村 へぇー、そこまで盛り上がったんですね。

――あらためて『ムショぼけ』を主演したことを総括すると?

北村 やり遂げた感があります。「おもしろかったよ」っていう声を聞くと、静かにこぶしを握ってしまうような。報われたと思えた作品です。
 本当は主役も脇役も関係なく、いろんな役者たちが縦横無尽に作品内で躍動することが大切です。ただ、これまで脇役が多かった僕にとっては、「大チャンスをいただいたのだから、次につなげないと」と思ったのも事実です。だからこそ、この達成感はうれしい結果だったし、これからまた脇役をやる際にも、主役からの景色も理解した上で臨める。これは大きなこと。より広いスタンスで、演じることができていけそうです。

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