【沖田臥竜×北村有起哉】『ムショぼけ』が変えてくれた自分たちの景色

2024/03/22 11:20

文＝日刊サイゾー

沖田臥竜 ムショぼけ 北村有起哉

漫画化になったと聞いて、本当にうれしいです

――原作小説では、『ムショぼけ2 ～陣内宗介まだボケてます～』も発刊されています。ドラマも続編が期待されています。

沖田　『ムショぼけ2』は、ドラマ版『ムショぼけ』の続編になる内容で書きました。最初のころから「『ムショぼけ』が目指すのは、北村さん主演で映画を撮ること」って考えていたんです。そういう声をかけてもらえるだけの作品になっていると思っています。

――そんな中、漫画化もされ、３月18日には単行本も発売されました。

沖田　秋田書店で漫画を描いている漫画家さんが、奥さんから「あんたの好きそうなドラマやってるよ」って勧められたのが、きっかけみたいです。ドラマを見て泣いた漫画家さんが、編集担当さんに「この原作者と仕事がしたい」って相談して、僕のところにまで連絡が来たんです。
　そして、秋田書店と初めてお会いしたときに「とりあえず漫画用に10話まで書き下ろす」と言って、それを見てもらって一発で決まりました。

北村　へぇー。

沖田　『ムショぼけ』というタイトルでの、完全書き下ろしです。まだまだ、これぐらいでは『ムショぼけ』は終わられへん。今では、普通に使われ出している言葉ですが、これを一般の世に出した者の責任として、『ムショぼけ』という作品を通して、もっと広げていきたいです。

北村　漫画化になったと聞いて、本当にうれしいですし、びっくりです。よっぽどの衝撃でハマってくれたんでしょうね。絶対、僕なんかよりかっこいい（主人公）でしょう（笑）

沖田　ハハハッ。漫画の絵を見た藤井道人監督（『ムショぼけ』プロデュース）は、「こっちの陣内は、有起哉さんと髪型が違いますね」って笑っていました。

北村　漫画も早く読みたいなぁ、楽しみです。

（構成＝編集部／写真＝平野哲郎）

■マンガ『ムショぼけ ~懲役たちのレクイエム~』
原作・沖田臥竜、漫画、信長アキラ／秋田書店／759円（税込）

TVドラマ化もされた人気小説『ムショぼけ』を原案に描かれる任侠炎上ロマン！自称元ヤクザのアウトロー系YouTuber・ヒロは、14年の服役を経て大阪刑務所より出所したある男に会いに行く。その男の名は陣内宗介。時は遡り平成9年。そこには徳島組の組員として熱く奔走する彼らの姿があった…。舞台は兵庫・尼崎。懲役を終えた一人の男の青春と懺悔。

■小説『ムショぼけ』（小学館文庫）
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