日刊サイゾー トップ > エンタメ  > ドラマ界の都市伝説!?『オー!マイ・ボス!』 ヒットの鍵を握るのは“元暴走族”の意外なアノ人

『ボス恋』鍵を握るのは意外なアノ人

『オー! マイ・ボス! 恋は別冊で』公式サイトより

 なにかとジンクスに懸けるTBSだが、これもそのひとつかもしれない。

 1月26日に『オー! マイ・ボス! 恋は別冊で』(TBS系)の第3話が放送された。世帯平均視聴率は11.0%(関東地区、ビデオリサーチ社調べ)と、あいかわらず2桁台をキープしている。第3話で、主人公の奈未(上白石萌音)がアシスタントを務める鬼編集長・麗子(菜々緒)とカメラマン・潤之介(玉森裕太)の父親・宝来勝之介役として初登場したのが、俳優の宇梶剛士だ。勝之介は金沢の実業家であり、麗子と潤之介に大きな影響を与えている人物として第1話から影をちらつかせていた。

 宇梶といえば、どっしりとした存在感を生かした名バイプレイヤーだ。昔は暴走族だったという宇梶は、そのイメージも手伝って、かつては犯罪者や刑事など主に迫力のある役柄が多かった。しかし最近は、味のある父親役としての顔も浸透してくるなど、少し怖い人柄からやさしい人柄までさまざまに演じている。

 その宇梶が「出演した作品は必ずヒットする」と、影のヒットメーカー的存在になりつつあるのだ。たしかに、彼が出演したTBS火曜ドラマ作品を見てみると、『逃げるは恥だが役に立つ』の森山栃男役、『義母と娘のブルース』の麦田誠役、『私の家政婦ナギサさん』の畠中慎也役と、火曜ドラマ枠の視聴率トップ3が並んでいる。出演する作品がどれもヒット作ばかりというのは偶然なのかもしれないが、ここに並んできたのが『ボス恋』だ。

 この法則に期待をかけ、ヒットを願いたくなる気持ちも分かる。ちなみに、『ボス恋』を含めた4作中3作が父親役としての出演で、宇梶についた父親のイメージは火曜ドラマの功績でもあるだろう。しかも今回は、あらゆる業界に幅をきかせる大企業社長という重鎮の顔もある役柄であり、宇梶の持ち味を思う存分発揮できそうだ。

 第3話では、麗子と潤之介の過去が少し明かされた。昔から勉強ができて父親の期待に応えようとしていた麗子と、勉強は好きじゃないと自由にしてきた潤之介。決して悪そうな親子関係ではなかったが、今は実家から遠ざかっている麗子との間に何があったのか。また、代わりに家を継ぐことを強いられている潤之介は、好きなカメラの仕事をしていてもつきまとう父親の影に嫌気がさしている。かざらない奈未に影響を受け、潤之介の心が変わってきた第3話のラストを考えると、これからも宇梶が絡む宝来家のストーリーがもっと出てきそうだ。

 潤之介との恋、麗子のもと成長する奈未という今後の展開を考えると、宇梶演じる勝之介が重要な人物であることに間違いはない。物語にも、ドラマの成功にも貢献できるか、この新たな“ジンクス”に期待したい。

■番組情報
火曜ドラマ『オー! マイ・ボス! 恋は別冊で』
TBS系/毎週火曜日22時~
出演:上白石萌音、菜々緒、玉森裕太、間宮祥太朗、久保田紗友、亜生(ミキ)、秋山ゆずき、太田夢莉ほか
脚本:田辺茂範
演出:田中健太、石井康晴、山本剛義
プロデュース:松本明子
音楽:木村秀彬
主題歌:Kis-My-Ft2 「Luv Bias」(avex trax)
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/BOSSKOI_tbs/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2021/02/02 13:00
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