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【EURO2012】「まるで罰ゲーム!?」まともな移動ができないサッカー・ユーロ2012

euro2012_0002.jpg各会場の中でも、街を通じて一番の盛り上がりを見せているのはキエフ。
オリンピック・スタジアムへ向かう道も、多くのファンで賑わいを見せていた。

 「まるで罰ゲーム」。思わず、そう言ってしまった。ポーランド・ウクライナで共催されているサッカー欧州選手権、ユーロの移動が大変だという話である。

 21日のワルシャワでの準々決勝第1試合(チェコ 0-1 ポルトガル)から22日のグダンスクでの準々決勝第2試合(ドイツ 4-2 ギリシャ)への移動も、電車で約5時間、遅延でたいがい6時間はかかるのだが、それはまだマシなほうだった(それにしても距離はたかだか350キロだというのに、なぜこんなに時間がかかるのか!)。

 グダンスクのあと、筆者は23日のドネツクでの第3試合(スペイン 2-0 フランス)の取材を断念し、24日のキエフでの第4試合(イングランド 0-0 PK2-4 イタリア )に備え、空路現地へ向かった(なぜドネツク行きをあきらめたかといえば、体力と気力、予算の限界を遥かに超えていたためである!)。

 22日の移動日当日、20時45分キックオフの試合が終わってホテルに戻れば、すでに時計の針は午前0時を回っていた。わずかな睡眠をとって、ホテルを出たのは午前4時過ぎ。まずは6時5分発の便でグダンスクからドルトムントへ飛び、約7時間のトランジットを挟み、14時35分発の便でキエフへ。キエフ到着は18時5分だった。ウクライナはポーランドから時差マイナス1時間のため、移動に要したのは約14時間だった。

 かなりキツイ行程だった。それでも21時45分開始のスペイン対フランスは、事前に食事を済ませ、キエフの中心街でビール片手に観戦できたわけだから、そこまで嘆くことはなかったかもしれない。

 ある記者に聞けば、グダンスクのあと、キエフまでの820キロ(だいたい東京-大分ぐらい)を電車で来た人も少なくなかったという。ワルシャワ経由で国境を越え、陸路で約26時間。200ズロチ(約4,700円)と格安だったと聞いたが、あまりに“酷”過ぎる。ちなみに、ドルトムント経由の空路の値段は約2万7,000円だったが、筆者は迷わずこちらを選択した。

 準決勝は27日と28日に、それぞれドネツクとワルシャワ(約1,500キロ)で行われるが、こちらも両都市間に直行便はなく、記者やファンは大変な移動を強いられることになる。そもそも、隣国の共催とはいえ両国にほとんど交流はなく、キエフ-ワルシャワ間を除けば直行便はもちろん、国内の高速列車すらないなかでの開催はやはり無理があったのではないか。

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