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傍観ライター・清水2000の「韓国珍スポ探訪記」

炭鉱の町に小エロを投入「鉄岩炭鉱歴史村」

tankou00建物自体が味わい深い、鉄岩炭鉱歴史村

 ディープスポット愛好者にとって、はずせないのが炭鉱だ。こちら韓国にも、かつて炭鉱町として栄えたものの、いまや衰退してしまった町がいくつかあり、当時の様子を人形で再現した博物館や、廃坑を活用したギャラリーなど、香ばしいスポットが複数存在する。

 今回足を運んだのは、太白(テペク)市に位置する「鉄岩(チョラム)炭鉱歴史村」。前回訪れたサンタ村から、風光明媚な渓谷の間を走る列車に乗って、小一時間程度の距離にある。

 目的地の鉄岩駅で下車すると、駅前は道路が1本あるばかりのうら寂しい雰囲気。この駅を中心とする鉄岩洞は、韓国を代表する炭鉱町として60~70年代に最盛期を迎え、最大4万5,000人もの住民が生活、駅周辺には映画館も市場もあったそうだが、炭鉱業が寂れた現在はそうしたものもなくなり、住民も3000人ほどしかいないという。なお、駅の裏手には日本統治時代に生まれた鉱山と選炭施設があり、現在も細々と稼働している。

tankou01歴史村に到着

道に沿ってしばらく歩くと、レトロな看板の並ぶ商店街らしき建物が現れた。この長屋の建物こそが、かつての炭鉱町の暮らしを紹介するスポット「鉄岩炭鉱歴史村」だ。まずは商店が並ぶ長屋の建物を、後ろから眺めてみる(トップの写真)。

建物が川のほうにせり出しており、それを支えるのは細い柱のみ。当時の劣悪な住環境を象徴するこの建物は「カッチバル(カササギの足)建物」と呼ばれている。まあ日本の河川敷沿いでも、細い柱にかろうじて支えられる渋いバラック住宅を見かけることがあるが、この姿をカササギに見立てるとは風流である。

tankou02いい感じの危なっかしさ

 それでは建物中に入ってみよう。チキン屋やカラオケ屋の看板の下をくぐり、狭く急な階段を上り下りすると、開口部の小さく天井の低い部屋が次々と現れ、まさにダンジョン。うっかりすると、出口がわからなくなったりもする。中にはまったく日の当たらない部屋もあるが、当時はこうした狭い部屋に、鉱夫と家族が暮らしていたわけだ。

tankou03自分のいる場所が何階なのか、まったくわからない

 それらの部屋は現在、あるものは人形やパネルで当時の生活を紹介する展示となり、あるものはアートスペースとして活用されている。なお、レトロな看板で油断させつつ、実際に営業している中華料理屋なども潜んでいるので要注意。店のおばちゃんは蝋人形ではない。

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