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ワンレン、ボティコンだけじゃない……JK、クールジャパンを生み出した「バブル」再考『東京バブルの正体』

「ゆとりでしょ? そう言うあなたは バブルでしょ?」

 今年のサラリーマン川柳コンクールの第1位には、こんな作品が選ばれた。今ではすっかり揶揄の対象となっている「バブル」という時代。日本中が好景気に沸いた30年前、日経平均株価は3万8,000円を超え、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」「24時間戦えますか?」といった言葉を胸に、日本人が最も自信にあふれていた。そんな時代の姿をいま一度捉え直そうとするのが、ルポライターの昼間たかし氏による本書『1985-1991 東京バブルの正体』(MM新書)だ。

 一体なぜ今、バブルを再考する必要があるのだろうか?

 まさに「狂乱」という言葉がふさわしかった、バブル時代のライフスタイル。男性はイッセイミヤケやヨウジヤマモトなどのDCブランドに身を包み、女性は体のラインを強調するボディコンに、髪形はもちろんワンレン。デートには、「GORO」(小学館)や「Hanako」(マガジンハウス)などの雑誌で話題の(雑誌によって流行が生み出されていたというだけでも隔世の感があるが……)高級レストランにクルマで乗りつけ、休日はスキー場やゴルフ場で謳歌した。2017年の今、当時の軽薄なライフスタイルを列挙していると、冷笑しか浮かばない……。

 しかし、本書を一読すれば、そんな冷笑だけでバブルを語ることはできないことに気づくだろう。

 当時まだ珍しかったコンビニエンスストアの業績はバブル期に一気に伸長し、アルバイト情報誌「フロム・エー」(リクルート)は1987年に「フリーター」という言葉を生み出した。近年では「JK」という言葉がすっかり定着した、女子高生に対する男性のまなざしが生まれたのもこの頃。85年に森伸之氏の『東京女子高制服図鑑』(弓立社)が刊行され、93年まで改訂版が出されるロングセラーを記録している。当時の男性誌「GORO」ではこう書かれている。

「女子大生・OLがおやじギャル化し、オジサマ族の愛玩具となりつつある現在、オレたちの目は、その下の女子高生へと向きつつあるよな」(1989年11月23日号)


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