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週刊誌スクープ大賞

眞子さま縁談どうなる……? 小室圭さん“留学”報道で「文春」と「新潮」が真っ二つ!

 朝日新聞は社主家との確執が長い間あった。村山龍平氏が1879年に朝日新聞を創立し、かつては村山家が株の3分の2を持っていた。

 現在の社主は村山美知子氏で御年97歳。現在は要介護5で歩行困難、認知症も進んでいるという。

 だがポストによると、彼女が雇った介護スタッフに介護され、一時は笑ったり歌ったりできたという。

 村山社主は倒れる寸前、財産管理を藤木克尚税理士と身上監護を吉田途男医師に担ってくれるよう依頼したそうだ。いわゆる「成年後見人」である。

 だが吉田氏が、昨年9月に介護スタッフを全員解雇し、村山氏に刺激を与えない「見守り」が徹底されたという。

 介護スタッフたちは、これを不服として神戸地裁に不当解雇だと訴えたそうだ。

 後見人として、また医師としての見地から、社主の健康維持を最優先にしたということのようだが、そうして、ただ生きているだけの状態にしておくのがいいのだろうかという疑問は湧く。

 だが、もはや村山氏は、何らかの意思を表明できる状態にはないようだ。

 ポストのいうように、これから21万人(17年末)といわれる後見人制度の利用者のうちで、こうしたトラブルが増えていくのだろう。

 さて、文科省の事務次官候補だった、科学技術・学術政策局長の佐野太(58)が、受託収賄容疑で逮捕された。

 それも息子を、東京医科大学へ不正入学させたというのである。佐野は政界へのパイプを持ち、あわよくば官界から政界に出ようという野心を持った男だったと現代が報じている。

 息子も、自分のキャリアにふさわしい医大へ入れたかったのだろうか。

 医大というのは、裏口でカネを積めば入学できるシステムがあるようだ。ある有名大学の医学部元教授が、中には1億円出す親もいたと話している。

 東京医科大学は臼井正彦理事長というのが長年トップに居座り続けている。出来の悪い息子を入れてもらう代わりに、「私立大学研究ブランディング事業」への選定を依頼していたという。

 文科省の役人が息子を入れるために、監督すべき相手からの頼みを聞いてやる。これがバレなければ、ひょっとすると文科省次官になっていたかもしれない。

 財務省だけではなく、役人は腐りきっている。この事件、これだけで終わらせてはいけない。もっと根が深いはずだから。

 W杯で男を上げたといえば、一番は本田圭佑であろうか。ロートル、役立たずといわれていたのに、本番では随所に見せ場を作り、さすが本田との声しきりである。

 この人物、ビジネス感覚も相当なもので、以前、彼のオーデコロンというのを買ったことがある。さほどいいものではなかったが、嗅覚は相当なものだ。

 今回も、本田は新メディア「REALQアスリートβ」なるものを立ち上げたそうだ。

 読者が1,080円で参加権を購入して、選手に質問などを送信する。そこから選ばれたトップ3の質問を、選手にランキング形式で提示し、それに答えてもらうというのだそうである。

 彼は以前から、ニュースを得るのにタダというのはおかしいという考えだったという。

 ファンと選手を結び付け、それをカネにしようというのだ。サッカーファンなら喜びそうではある。

 本田ももう歳だから、次の人生を考えなくてはいけない。中田英寿のような第二の人生を思い描いているのだろうか。

 さて、先崎学九段という棋士を覚えておいでだろうか。現在48歳で、羽生世代といわれる中で最も早く、11歳で奨励会に入会し、米長邦男に師事した。

 14年には九段に昇段している。その彼が、16年に起きた将棋界の「ソフト不正使用疑惑事件」で対応に追われ、気がついたら、うつ病になっていたというのである。

 眠れない、疲れが取れない、落ち込む。やがて将棋が指せないようになる。

 そして自殺願望が強く出て来て、ホームに立つのが怖くなったという。

 昨年7月に慶応病院精神・神経科に入院。家族や友人の力もあり、今では概ね回復しているという。

 だが、将棋の感性が戻らないというのだ。彼が、うつ病になってしまった人にいいたいという。

「運が悪かったと思って、半年から1年で必ず治るからその間、ちょっとつらいけど、だらだらと頑張って時間を稼いでくださいということです。(中略)うつ病は半年ぐらい経つと、人間の自然免疫で治っていくのだそうです。だからうつ病に悩んでいる人には死なないようにしましょうと言いたいですね。死なないでください」

 私の周りにもうつ病の人間はいる。だが残念ながら完治したというのは聞いていない。やっかいな病だが、死んではいけない。

 ところで芥川賞の候補、それも本命とされていた北条裕子の『美しい顔』(「群像」6月号)に「盗作疑惑」が持ち上がっている。

 石井光太のノンフィクション『遺体』(新潮文庫)や、被災者の体験記をまとめた金菱清編『3・11 慟哭の記録』(新曜社)などを参考にしたが、それを巻末に参考文献として入れなかったのである。

 講談社は詫びを出したが、その程度のことでは収まりそうになかった。そこで講談社は、社のHP上で、この小説を無料で全文読めるようにしたのである。早速読んでみた。

 かなりの分量である。作品についての評は私の任ではないので、読後の印象だけにとどめる。東北大震災を被害者側、17歳の娘の視点で描いている。自分たちを消費するためだけに来ているメディアへの批判や、かけがえのない者を失い、残された者たちがそのことをどう乗り越えていかなければならないかなど、なかなかの筆力で一気に読ませる。

 毎回、芥川賞受賞作は読んでいるが、ほとんどのものは途中で放り出してしまう。その程度の昨今の芥川賞であるから、この作品が賞を取ってもおかしくはない。

 だが、東北出身でもなく、被災地を取材したわけでもない筆者がこれを書けたのは、先に挙げたノンフィクションだけではなく、多くの他人の著作を参考にしたのは間違いない。

 そういう意味で責められるべきは、それをチェックできずに、しかも参考文献さえ示さなかった担当編集者である。小説の最後にお詫びと参考文献が載っている。

 見逃せないのは、この言葉である。「編集部の過失により」。過失ではない。編集者が未熟だったのだ。怠慢だったのだ。群像といえば、講談社編集者の憧れだった。多くの作家を輩出してきたが、素晴らしい編集者も育ててきた。そうした文藝編集者が劣化した証左である。作家は編集者によって育てられる。だが編集者の質が落ちた出版社にいい作家はこない。

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