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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.493

シアーシャ・ローナン版“夫のちんぽが入らない”新婚夫婦を悩ませるSEX問題を扱った『追想』

シアーシャ・ローナン主演のイギリス映画『追想』。同じ邦題に、フィリップ・ノワレ主演作、ユル・ブリンナー主演作もあるのでご注意を。

 あまりにも明け透けすぎるタイトルの私小説『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)がロングセラーとなっている。書店ではちょっと口に出せない題名だが、新人作家・こだまのウイットに富んだ文章によって、夫婦間の性生活が赤裸々かつ軽妙に綴られ、意外にも読者に深い読後感をもたらしてくれる。英国の人気作家イアン・マキューアンの小説『初夜』(新潮社)を原作にした映画『追想』(原題『On Chesil Beach』)も、新婚夫婦を襲うSEX問題をメインテーマにしたもの。『夫のちんぽが入らない』とはまったく異なるテイスト&展開ながら、やはり観客に深い余韻を与えてくれる。

 映画『追想』の主舞台となるのは、1962年の英国ロンドン。ビートルズがメジャーデビューを果たすメモリアルイヤーだが、まだまだ一般家庭は保守的なところが多かった。そんな時代の変換期に、ロンドン大学に通うエドワード(ビリー・ハウル)は、たまたま顔を出した反水爆運動の集会で、青い瞳の女の子フローレンス(シアーシャ・ローナン)と出逢い、ひと目惚れしてしまう。

 フローレンスは上流階級のお嬢さまで、プロのヴァイオリニストを目指していた。労働者階級のエドワードはロック音楽好きで、また歴史に埋もれた人物たちについての歴史書を執筆することを夢見ていた。性格も趣味も生まれ育った環境もまるで異なる2人だったが、お互いに強く惹かれ合う。フローレンスは自身がバンマスを務める弦楽団の練習に打ち込む一方、エドワードとの恋愛を育んでいく。エドワードの母親マージョリー(アンヌ=マリー・ダフ)は脳に障害を抱えていたが、清楚で気立てのよいフローレンスは大のお気に入りとなる。エドワードとフローレンスとの恋愛は眩しいほどの輝きを放っていた。

新婚旅行先のホテルに到着したエドワードとフローレンス。初夜を意識して、お互いにどんどん口数が減っていく。

 2人の愛情は本物だった。労働者階級と上流階級という違いがあったが、若いエドワードとフローレンスは愛があればどんな困難も乗り越えていけると信じて疑わなかった。2人の真剣さに、両家の親たちも結婚を認めることに。晴れて結婚式を終え、新婚夫婦は美しい景観を誇るチェジルビーチのリゾートホテルへと到着。部屋で早めの夕食を摂ることにするが、2人ともこの後に控えている“初夜”のことを考えて、次第に緊張感が高まっていく。フォークを持つ手がブルブルと震えてしまうほどだった。

 恋愛期間中、2人は何度もキスを交わしていたが、SEXはこの日が初めて。しかもお互いに童貞&処女! 食事もそこそこに、エドワードはフローレンスのドレスを脱がしにかかるも、怒濤の緊張感と不慣れさのために、なかなか背中の留め具を外すことができない。愛する新妻をうまくリードできない焦りが、エドワードを苛立たせる。不安と期待が交叉する中、ようやくベッドに辿り着いた2人。ストッキングを下ろしたフローレンスの美しい脚に、興奮するエドワード。だが、そこから先へと進むにはさらに大きな試練が待ち受けていた。

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