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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > さらば青春の光、コントの極みへ

さらば青春の光インタビュー! 10年目で辿り着いたコントの極み「アイディアは100回枯渇した」

 2008年に『キングオブコント』への参加を目指して結成され、結成10年目を迎えるお笑いコンビ・さらば青春の光が最新DVD『真っ二つ』(ポニーキャニオン)を発売した。

 4月より東京・大阪・名古屋の全国3カ所を巡り、コンビ史上最大規模となる2,500人以上を動員した同名単独ライブから、CBGKシブゲキ!!での千秋楽の様子を収録した内容となっており、テレビとはまた違った、彼らの生の迫力を楽しむことができる。

 今回はそんな、さらば青春の光の森田哲矢と東ブクロを直撃。本DVDの見所や、コンビのこれからについて話を聞いてきた。

──DVDを見たのですが、ひとつのコントの長さが結構あって演劇を見ているような感じがしました。

東ブクロ 僕たちのことを、なんとなく知っている人って、やっぱり『キングオブコント』でコント1本、2本見たことあるなっていうような人が多いと思うんですけど、そういう場所でやっているネタって、4分とかそういう長さのもの。DVDに入っているものは10分、15分やっているもので、それを見てもらって、ああ、全然違う面白さがあるなっていうところを知ってもらいたいですね。どうしても4分じゃできないことをやっているので、「これぞ、さらば青春の光やぞ」っていうのを、このDVDを通じて知ってもらえたら。

森田 ネタの間口は広いと思うんで、僕らを知らない人も楽しめる内容なんじゃないかなと。舞台なので時間を気にせず間を使えるので、使えるだけ時間を使ってます。

──セットもしっかりしていて、お笑いライブにしてはお金がかかっているなという印象だったのですが。

森田 お金、めちゃくちゃかかっています(笑)。セットがやっぱり大きいです。全部美術さんに発注して作っているので。

──コントとはいえ、演劇の匂いも強く感じさせる内容で、笑いを取る力だけでなく演技をする力もすごいなと感じたのですが、演劇的な勉強を過去にしたりはしたんでしょうか?

森田 全然していないです。我流といえば我流です。

東ブクロ 大阪は漫才をやる人が多いんですけど、僕ら、いつの間にかコントを主体とするようになって、意識したわけではないけど、こういうふうに作るようになっていたんです。

──しっかりしたコントの方が、漫才をするより自分たちらしい笑いが生まれやすい?

森田 そうですね。コントの方が面白さは伝えられる。漫才は型が決まっちゃうと速攻でがんじがらめになっちゃうとか。そんなんがあるんで。

──ネタはどうやって作っているんですか?

東ブクロ 森田が書いているんです。

森田 いつも必死こいて考えているんです。アイデアは降ってくるっていいたいところですけど、実際はアホほど考えて作っています。

──ネタを作るのって、すごくたいへんそうですよね。アイデアもいつもいつもあるものでもないでしょうし。

森田 考えていて、もうできひんのちゃうかっていう時もありますよ。もうヤバいなって、枯渇したなっていう状態は、これまで100回くらいあるんじゃないですか。もうあかん、もうできひんわって。

──アイデアはどこから出てくるんですか

森田 日常とか、テレビ見ている時とか、人と話していたり、喫茶店で横の人の会話を聞いてる時に出てくるんです。隣からたまたま聞こえてきたりすることが面白かったりするんで、これ脚色して使ってやろうって。例えば今回のDVDにラーメン屋のネタが入っていますけど、それはテレビで食い逃げのニュース見て思いついたことだったりするんです。逃げた人の考えを分析して、不味かったら逃げるよなって考えたことがネタになったり。

──テレビで流せないギリギリのネタも多いと感じたんですけど。

森田 それ、みんなに言われるんですけど、そんなにでもないと思うんですけどね。

東ブクロ 僕らにしたら、今回のはマイルドな方だと思います。

森田 もっと流せないネタも、ほかにいっぱいあるんで。

──テレビでやる時と、ライブでやる時の違いってあるんですか?

森田 舞台でやる方がシンプルな笑いですよね。テレビはやっぱりどこか作った笑いというか、観覧の方も盛り上げてくれるというところがあるので。

東ブクロ テレビだと、前説とかいて、スタジオが温まった状態で出れるんです。ライブだとそこはゼロの状態から温めていくので。恐いといえば恐いです。

森田 舞台の方が生の笑い、生の反応が返ってくる感じがあります。僕らのライブを見るお客さんはほんとにフラットな感じで会場にやってくるんです。ワーキャーが一切ないので。普通ほかのコンビがこれ言ったら笑いますよ、みたいなところも、それくらいじゃ笑いませんよ、という感じです。品定めされる感じでしっかり見るという感じ。それが恐いところでもあります。

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