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週刊誌スクープ大賞

元名物編集長・元木昌彦氏から、亡き岡留安則氏へ「噂の真相は嫌いだった──」

 ようやく国会が始まったが、毎度おなじみの安倍首相の謝罪と論点はずしの答弁が続いている。

 文春は、「偽りだらけ安倍晋三」として、まず、日露首脳会談を上げる。プーチン大統領が訪日したのは1回だけで、安倍は10回も訪露しているのは、ロシアに媚びている外交だと難じ、こうしたやり方がロシア側をつけ上がらせたという。

 北方領土四島を返せといい続けてきたのに、ここへきて、平和条約締結を目指す、二島返還でもといい換えてきたのは、佐瀬昌盛防衛大学名誉教授によると、

「安倍さんは『(二一年九月までの)任期内で歴史に名を残さなければ』と功を焦っているように映ります。二島を取り戻し、残る二島は経済交流でお茶を濁す“二島プラスアルファ”という案もあると聞きます。国際政治の場では一度降りた電車には二度と乗れない。一度合意してしまえば、それ以上のものは望めないのです」

 また、厚労省の統計不正問題が浮上した。勤労統計を、昨年1月に算出方法を変えていたのに、変更前と単純比較していたため、旧来のものより数値が高く出ることになった。

 昨年6月に名目賃金が前年同月比で3.6%増を記録したと速報したが、安倍首相にとって都合のいいデータにするために、不正を行ったのではないかと見られているのである。

 文春によると、安倍首相は元々厚労族だが、次官候補といわれていた香取照幸が、GPIF改革を巡り、安倍のお小姓の塩崎恭久と激しく対立したため、小国の大使に出されてしまった。「以来、厚労省に“物言う官僚”は現れず、官邸にすり寄った二田一男氏や蒲原基道氏らが次官になったのです」(厚労省幹部)。その結果、彼らの時代に不祥事が続発したというのである。

 腐臭漂う安倍政権だが、立憲民主党を筆頭とする野党にも、この政権を何が何でも追い落としてやるという気概も迫力も感じない。困ったものだ。

 樹木希林の残した言葉本のように、出版界は二匹目、三匹目のドジョウを狙うのは恥ずかしくもなんともない。

 現代が、新潮の「食べてはいけない『超加工食品』実名リスト」が消費者の間で大問題になっていると持ち上げながら、同じ企画をやっている。

 こちらはスーパーで売っているがんになりやすい「異性化糖」「増量剤」「隔離剤」が入っている食品を100、実名を挙げている。

 聞きなれない異性化糖というのは、ぶどう糖と果糖の混合液で、あらゆる食品に使われているが、多くの研究から肥満や高血圧、糖尿病などの原因だとわかり、過剰摂取は危険だと、アメリカ・ボストン在住の大西睦子内科医がいっている。

 増量剤はハムやソーセージに使われ、これと一緒にリン酸塩も一緒に使われるという。

 これも大西医師は、リン酸塩を過剰に摂取するとカルシウムの吸収を阻害し、骨がもろくなり骨粗しょう症の原因になるそうである。

 隔離剤というのは酸化防止剤の一種で、毒性の強さから食品衛生法で厳密に使用料が限られているそうだ。

 缶詰や瓶詰に含まれていて、染色体異常やがん発症のリスクがあるという。

 私がよく食べている「老舗の味 鎌倉 塾生ロースハム」(鎌倉ハム)には増量剤が入っているそうである。

 やはり「シャウエッセン」(日本ハム)というソーセージには発色剤が使われているとある。

 ハムやソーセージ、ベーコンなどは日常よく食べるものだから、できる限り添加物など使ってほしくはないが、そうなると値段が高くなるのだろう。

 どこかに安くてうまくて安全なものはないだろうか。

 次は“本家”新潮の「食べてはいけない『超加工食品』実名リスト」第2弾。

 ここではAGE牧田クリニックの牧田善二院長のこの言葉を引用しておこう。

「アクリルアミドは、WTOや厚労省が発がん性を認めています。高温で加熱した食品に大量に含まれ、揚げた炭水化物、特にポテトチップスなどのスナック菓子やフライドポテト、ビスケット、ドーナッツなどにたくさん入っています。油で調理して時間が経過した食品には、過酸化脂質という発がん物質もあって動脈硬化の原因にもなる。こうした点から、ポテトチップスは最悪の食品と言えます」

 どうしよう。ポテトチップスって好きなんだが。

 新潮と現代にお願いだが、今度は「これは食べても安心食品200」というのをやってくれないか。

 少し高くても、安心が買えるのなら、我慢できると思うから。

 文春が、写真家・広河隆一(私は、彼がフォト“ジャーナリスト”だとはもはや思わない)のさらなるレイプ行為を告発している。

 2000年代後半の秋、ジャーナリストに憧れていた当時20代の女性が広河の講演「女性差別」を聞きに行き、終了後に広河から声をかけられたという。

 広河に誘われ、彼の事務所でアルバイトをするようになった。通い出してすぐに居酒屋に誘われ、帰り際に「俺の女にならないか」といわれたそうだ。

 その後、広河から海外取材に同行してほしいと告げられる。性的なことへの心配はあったが、現地妻がいる、向こうでドイツ人ジャーナリストと合流するなどといわれ、承諾する。

 だが、現地のホテルへ着くと、部屋は一つしかとっていなかった。その時、広河のいい方が実に汚い。

「取材先の男性スタッフたちが、君を貸してほしいといっている」。彼らとセックスするか、僕と一つになるかと迫ったというのである。

 知らない国で誰にも助けを求められない彼女を、帰国の途に就くまでの2週間、バイアグラを常用して広河は毎夜、レイプしたそうである。

 帰って来てからも、広河はセックスを求め、こういい放ったという。

「女性は嫌がると妊娠しやすくなるから気をつけろ。戦地に妊婦が多いのはレイプが行われているからだ」

 9か月後、彼女が事務所を辞めて、広河の性的虐待から逃れるが、しばらくは人を信じることができず、うつのように無気力な状態が続いたそうだ。

 今は、その後に結婚した優しい夫と子どもに救われているという。

 彼女は、広河を告発した文春の記事を読んで、被害を受けた女性たちの話に涙が止まらず、思い切って文春編集部に電話したそうだ。

 性的虐待もパワハラも、やった人間は忘れていても、被害を受けたほうは忘れることはできない。それにしても、ここまで非道なことをやっていたのか。もはやジャーナリストを名乗る資格はない、人間失格であろう。

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