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アディダス限定シューズめぐり、中国人転売ヤーが殴り合い!

マドリードのオシャレな繁華街で乱闘劇は繰り広げられた

 6月3日に中国で、ユニクロが限定発売したニューヨークのアーティストKAWS(カウズ)とのコラボTシャツを手に入れるために、中国人たちがシャッターを壊す勢いで店に殺到し、客同士で醜い争奪戦をする映像がネット上に流れたのは記憶に新しいところ。

 今度はそれが、遠く離れたヨーロッパのスペインでも繰り広げられた。

 6月23日、首都マドリード中心部にある繁華街グランビア通り脇にあるスポーツ用品店で、アディダスのヨーロッパ限定版スポーツシューズが発売された。

 このシューズは「YEEZY BOOST 350 V2“ANTLIA”」というモデルで、靴全体がイエローカラーのもの。販売数は10万足で、さらに、「ANTLIA REFLECTIVE」というモデル(名前からすると、おそらく光を反射するカラー)は5,000足だという。

 ネット上での抽選販売も行われたが、これに外れた人は店頭に並んで手に入れるしかない。そのため、発売日のこの日、店の前には大勢の人、しかも数多くの中国人たちが開店を待つ列をなした。

 するといきなり、並んでいる人たちの間で殴り合いの乱闘が始まった。ある男性などは、一度は地面に引き倒されたものの、立ち上がって再び乱闘に加わろうとしていた。

 伝えられるところによると、この乱闘の原因は以下のいずれかとされる。ひとつは、中国人同士が列への横入りをめぐってケンカになったという説。もうひとつは、中国人が現地の外国人を雇って列に並ばせ、その外国人が横入りをしたことから、ほかの中国人が怒って乱闘になった、という説である。

 どちらにしても、中国人が絡んでいたわけである。

 ユニクロの限定Tシャツ発売の際には、ひとりで何十枚と買い占める客もおり、明らかに転売目的だったが、アディダスのシューズについても、この限定モデルが本当に欲しかったわけではなく、同じように転売目的で行列していたものと思われる。

 ヨーロッパでの正価は220ユーロ(約2万7,000円)だが、これが中国で転売されると、4,000~6,000元(約6万4,000円〜9万6,000円)の値がつくという。

 同じことは日本でも起こっており、最近では京都のヨドバシカメラが、エヴァンゲリオンのフィギュア発売に際し、外国人による転売目的の購入を防ぐために、「商品名を日本語で言えない人には販売しない」という対応をして、賛否両論が繰り広げられたばかり。これは明らかに転売目的の中国人を対象にした作戦である。

 中国国内にとどまらず、世界各地で転売目的の限定版を買いあさる中国人転売ヤーたち。これでは、本当に欲しい人たちが正規の価格で買うことができなくなってしまう。早急になんらかの厳しい対応策が求められる。

(文=佐久間賢三)

最終更新:2019/07/02 21:00
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