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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.539

『ハッパGoGo』世界で初めて大麻を合法化したウルグアイ産映画

文=長野辰次

大統領からの極秘任務は”大麻供給ルート開拓”!?

ウルグアイ前大統領であるホセ・ムヒカが友情出演。「日常生活を生きるにはユーモアが必要」という最後の言葉が泣かせる。

 そんなリアルな状況を背景にして、物語は進行する。大麻合法化のニュースに飛びついたのは、薬局を営む若者アルフレド(デニー・ブレックナー)。経営難に陥っている店を立て直すチャンスとばかりに、試験販売と称して自家製「大麻入りブラウニー」を売り出したところ、大行列ができる賑わいに。大麻景気に喜ぶアルフレドだったが、ブラウニーに混ぜていた大麻が闇業者から購入したものだったことがバレ、あえなく逮捕されてしまう。

 ここでムヒカ大統領が登場。大麻を合法化はしたものの、ウルグアイで大麻を栽培し、市販化するまでにはしばらく時間が掛かる。そこで、獄中にいたアルフレッドに司法取引が持ち掛けられる。ムヒカ大統領は、オバマ大統領と米国ホワイトハウスで2014年5月に会談することが決まっていた。その前に米国へ行き、大麻供給ルートを秘密裏に確保してこいと命じられる。頼れる仲間のいないアルフレドは、母親のタルマ(タルマ・フリードレル)に大麻のイロハを教え、2人で米国へと向かう。行き当たりばったりな、実の親子のおかしな大麻探しの旅が始まる。

 本作の面白さは、アルフレドとタルマの実の親子と途中から助っ人として参戦するウルグアイの元麻薬捜査官タト(タト・オルモ)のメインキャスト3人はフィクショナリーな存在だが、物語そのものはドキュメンタリータッチで進んでいくというところ。米国入りしたアルフレド親子は、まずは大麻に関する情報を収集しようと大麻合法州であるコロラド州の州都デンバーへ。デンバー市民が一斉にマリファナ煙草を吸う「420ラリー」、マリファナの国際的品評会「カンナビス・カップ」などのイベントに参加。シンポジウムでアルフレドが「世界初の大麻合法国ウルグアイから来ました」とスピーチすると会場中から拍手を浴びるなど、リアルとフィクションとがシームレスな状態となっている。

 コロラド州で大麻は手に入るものの、州外へは持ち出せないことを知ったアルフレドたちは、ニューヨークへ。街で観光客たちに愛想を振りまいているディズニーやミニオンズの着ぐるみキャラクターたち(中身は中南米からの移民)に「どこに行けば、ハッパは手に入る?」と聞き込みを続ける。地道な努力のかいあって、一行はついに世界で最もホットなジャマイカルートとつながる売人との接触に成功。ドラマは一気にクライマックスを迎える。

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