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N国・立花党首、予算委員会のテレビ中継で大演説なるか? NHKが恐れる最悪の事態が現実に

NHK放送センター

 NHKから国民を守る党(N国)」の立花孝志参院議員に対し、取材する政治記者たちが食傷気味になっている。

「マツコ・デラックスやTBSに噛みつき、NHK放送センターに突撃するなど、身体を張る姿勢が支持を得て、YouTubeでの再生回数は100万を超えるほどに。さらに丸山穂高衆院議員、渡辺喜美参院議員が参入し、政治部としても目を離せないのは確か。ただ当選から二カ月が経ち、さすがに報じるネタもなくなってきた。記者会見はYouTuberらが入り乱れてグダグダな時もありますし、青汁王子の都知事選出馬まで浮上すると、真剣に報じるわけにもいかないですしね」とは野党担当記者の弁だ。

 潮目が変わったのは9月9日、立花氏が中央区議に対する脅迫容疑で警視庁に任意聴取されたことだった。

「これまでの政治家像を”ぶっ壊す”立花氏の姿勢に、政治記者たちも少なからず温かい目で見てきて、過去のスキャンダルも不問に付してきた。ただ立法府の一員である現職国会議員が被疑者扱いされたとなれば、さすがに”資質”が問われます」(同前)

 こうした中、立花氏を熱い視線で見つめるメディアがある。 当然といえば当然だが、NHKである。

 NHKの開票速報での票読みは最も正確で、候補者は同社の「当選確実」を待ってバンザイするほどだが、この参院選では、そのNHKをもってしてもN国は議席を取らないと分析していた。

_「よくよく考えればNHKスタッフの出口調査に、N国の支持層が素直に答えるわけがないんですが、希望的観測もあったのでしょう。それまで取材体制をとっていなかった報道局は急遽、記者らを会見場に向かわせました。何かトラブルがあっても対処できるように、管理職をつけています。ただ意外にも、立花氏はNHK記者に紳士的に対応したそうです」(週刊誌記者)

 だがNHKにすれば、そこからが本番だった。何しろNHKの予算は放送法により国会の承認が必要。つまりは立花氏にも理解を求めなければならないのだ。

「NHK側は、立花氏をテレビ中継のある予算委員会、そしてNHK予算を審議する総務委員会入りを、政治部記者らを使って阻止しようとしました。総務委員会入りこそなかったものの、渡辺氏の会派入りによって予算委員となる資格を得たため、渡辺氏が委員に。委員差し替えが出来ますから、生中継で立花氏がNHK批判を展開する事態もありそうです」(前出・記者)

 議員たちへの説明や根回しは経営企画局幹部が行い、その多くは政治部記者出身だ。N国からもすでに「レク」の呼び出しを受けているが、NHK内では、”ある指示”が出ているという。

「記者出身だけに議員の懐に飛び込んで、理解を得てもらおうとしがちですが、N国に関しては距離を取ることにしたそうです。もしオフレコでも重要なことを漏らせば、すぐにYouTubeや国会質問で使われてしまうでしょうからね。これは担当記者も同様の構えです」(同前)

 NHKにとっては、安倍政権より、立花氏の動向が気になって仕方がないようだ。

最終更新:2019/09/21 17:00
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