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問題はネット以外の大手メディアにも!

AIが関与!? 韓国の“ネット性暴力”とPV至上主義がもたらした元f(X)のソルリの死

文=Dan Ryu(韓国紙記者)訳|翻訳・構成=河鐘基

ネットの悪口に加担したメディアの功罪

 韓国メディアは、ソルリに対して向けられるネット上の性暴力に対して警鐘を鳴らすどころか、面白おかしく書き立て続けた。彼女が自殺した後、まるで正義の使者のように振る舞っている韓国メディアだが、彼女が苦しんでいる時にはひたすら悪意に火に油を注いできたのも彼らである。韓国では、そのようなメディアの商売手法を「コメント商売」、もしくは「女嫌商売」という。明らかな性暴力があったのにもかかわらず、彼女を守るメディアはほぼ皆無だったのだ。業界内部からはこんな声も聞こえてくる。

「“女嫌”を始めとする嫌悪感を増幅するニュースは、クリック数が増えるのでメディアの食い扶持となっている。また、韓国メディアはNAVERという大手ポータルに依存する傾向が強いのだが、そのNAVERは人でなくAIがニュースを選抜している。嫌悪感を増幅するニュースは人気が高いので、それをAIが検索で引き上げPVがさらに増えるという悪循環がある。韓国の記者の中では『AI様に向けて記事を書こう』など皮肉が酒の肴になって久しい」(韓国紙記者)

 公権力や政治、さらには女性の平等を唱える人々も、進歩派を自称する人々もソルリの問題を無視し続けた。驚いたことに「彼女は芸能人だから特別だ」として、誰も手を差し伸べてなかったのだ。芸能人と「アクプル」をテーマとし、ソルリが最後まで出演を続けたTV番組『アクプルの夜』も、結果的に彼女を守ることはなかった。彼女に対するアクプルに直接目を向け、ドキュメンタリーでも作った方が何倍もリアリティがあったのではないだろうか。

 ソルリはこの世を去ったが、韓国で「次のソルリ」が生まれるのも時間の問題かもしれない。実際、元交際相手からリベンジポルノを流布させると脅迫を受けたのにもかかわらず、むしろ非難中傷され自殺を図ったク・ハラの事件から韓国社会は何を学んでいない。性被害や暴力を経験した女性芸能人たちは、ネット上の書き込みや誹謗中傷で2次、 3次的に被害を今でも受け続けている。

最終更新:2019/11/25 14:39
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